認知・学習・組織学習

On 2012年8月30日, in 組織, by admin

企業と市場の創造的相互学習
認知・学習・組織学習

組織学習を研究するにあたって学習や認知の定義を確認してみた。企業が良くなるのは、
思考、計画、行動が基本だ。よくヒト、モノ、カネ、情報というが人と人の集合である組織が
動かなければレバレッジは効かない。また資本はものすごく大切だが、ITなど人が軸とな
る企業では収益に対する資本の寄与度は低い。いくつもの方面から企業経営は考えなく
てはならないが、組織の中の個人、個人の集合である組織この2つの側面の重要性が更
に高まるように感じている。

学習の定義
① 学習とは、それまで身に付けてつけていなかった知識、技術、行動さらには状況
       認知や原因帰属のスタイル(ものごとの生起原因を何に帰属させるかということ)
       などの習得。
② これらの習得は、周囲の他者からのフィードバック情報による強化や自己強化を
        通して、反復されながらなされる
③ 学習は安定的、永続的な変化をいう。ただし一度学習されたとしても恒久に不変
        というわけではない。その後において新たなものが学習されたものは変容したり、
        置換されたりする

(A)認知面での学習
       概念的枠組みや(Hedberg,1981) や解釈方法(Daft&Weick,1984)を新たに獲得
       あるいは変更すること

(B)行動面での学習
      認知構造の変更をもとにしながら、行動様式を変更すること。すなわち、学習とは
      今までの見方・考え方(認知)とは違った見方・考え方ができりょうになり、新しい
      行動が可能になること。また、この認知や行動の変化は持続することが必要である。

広辞苑・認知
    事象について知ること、ないし知識をもつこと。広義には知覚を含めるが、狭義
    には感性に頼らず推理・指向などに基いて事象の工事の性質を知る過程

時折こうしたノートも掲載していきたいと思います

 

マネジメントコントロールシステム論文から

CSRマネジメントコントロール―企業と社会をつなぐ3つの仕組み

 MSC(マネジメントコントロールシステム)を意識的に経営に取り入れることをしたことはなかった。論文を進められ読んでみた。考え方を事業や目標管理に取り入れると効果的だと考える。以下は本論のレビューです。またあまり本は無いのですがこちらも参考になればと思います。批評は次回以降に掲載したいと思います。

概要
マネジメントコントロールシステム(MCS)は、組織成員の心理状態に影響を与え,
組織の望ましい行動パターンを実現することで、経営目的を達成するために利用されている情報ベースの仕組みである。管理会計システムに基づく会計コントロールはその中軸に位置し、経営理念を基礎した理念コントロールや人間関係に基づく社会コントロールとともに組織の行動パターンに影響を及ぼしていると考えられる。MCSの組合せや利用方法は、組織のおかれている環境や組織文化によって異なっていると考えられている。
調査
われわれは、日本企業においてMCSがどのように組合されて利用されているのかに関する実態調査を行なってきている。本論文はその調査結果について、上場企業と非上場企業の比較を行なった上で、非上場の中小企業の実態に焦点を合わせて分析を行なった。
結果
上場企業と比較した場合、非上場企業ではMSCが公式に整備されている割合は低く、MCSの重要性も相対的に低い傾向が確認された。しかし非上場企業の中小企業に焦点を合わせて分析を行なった結果、MCSが組織成員の心理的状態に影響を及ぼしていることを示唆する結果が得られた。
分析・結果
分析手続き・結果は以下の通りである。まず組織文化の違いに基づいたクラスター分析によって、サンプル企業群(サンプル企業93社)は、組織内部の調和や統合を重視する内部指向型と、組織外部の環境への柔軟な適応を重視する外部指向型の2つの企業群に別れた。この2つの企業群についてMCSが従業員満足度に対してどのような影響を及ぼしているのか重回帰分析を行なったところ、内部指向型の組織文化を持つ企業では経営理念の浸透度が高まれば従業員の満足度が高まり、外部志向型企業では内部統制制度による業務範囲の明確化と社会関係の重要性が高まることで従業員満足度が高まる結果が得られた。
このように中小企業においても(1)MCSが従業員満足度に影響を及ぼすこと、(2)組織文化のタイプによって従業員満足度に影響をおよぼすMCSの組合せが異なること、が示唆される結果を得た。

明確な指標があることは相互にとって必要なはず…..

 

ひと目でわかるExcel グラフ編   間久保 恭子

ひと目でわかるExcel グラフ編 報告書・プレゼンに差がつく“ツボ” 2010/2007対応 (ひと目でわかるシリーズ)

グラフを主に使うのはマーケティング方法を考えるときだが使い方に悩むときがある。調べれば良いのだが、そこに時間を費やしたくなくその場はごまかし宿題にする。今回は宿題にするわけにいかず書店。アマゾンでとも思ったが手にとって確認をしてからと思いいつもの三省堂本店へ走った。散布図、レーダーと日頃から使うグラフだが本書を手にしながら進めると落とし穴を知ることができたり相当すっきり使えるようになったと思う。

宿題はきっちり片付けるべきとここでも思い知った。

 

官僚に学ぶ勉強術  久保田 崇

On 2012年8月18日, in 経営者, by admin

官僚に学ぶ勉強術  久保田 崇

官僚に学ぶ勉強術 (マイナビ新書)

官僚批判をする人は多い。だが経済停滞の責を政治家に代わり受けているようにも感じる。政治家にも官僚出身者は多い。このあたりの交流がもっと盛んになれば政治も変わるのではないだろうか。少し横道にそれるが野田総理は、政治キャリアは他の2人や自民党政権末期の首相短い。しかし政策の実行力は数段上のように感じる。それは政治目的の実行が志であり総理が目標ではないからではないか。この違いは松下政経塾にあるのではないか。政局通(好き)には好まれないだろうが、学部や政経塾を通じ政治を学んでいる者と政治家業の身内を通じ政局を学んだものとの違いではないか。どの政党の出身にしてもこうしたキャリアと論理思考を持つ政治家に期待を寄せたい。そうした意味では官僚は政策のプロである。こうした論理思考を極める官僚が日頃どのように勉強をするのかとても興味がある。

結論を先取りすれば知識は得られなかったが、勉強に対する考え方の教示を受けたので紹介させてください。「人生で成功するには「自信」を持つことが重要ですが、自信を持つきっかけになる成功体験のうち、もっとも簡単なのが「勉強」なのです。社会にでれば、運や生まれ、経済状況など、努力以外の要素に結果が左右されるものも数多くありますが、実力本位の受験勉強や資格では、家柄や経済状況などに関係なく、努力がそのまま結果に繁栄されやすいのです。勉強は凡人が持つことができる最強の武器だろ思います。勉強のやり方を知っていることは、夢を実現する技術を持っているのと同じことなので、人生の様々なチャレンジに対して、自信を持って取組むことができりょうになります」

“自信を持つために勉強をする”なにやらスタートラインから違っているようにさえ感じてなりません。“自信を持って仕事に取り組む”が如何に大切かは多くの人が身を持って経験していると思います。成功体験も努力10割に追い風が吹いて成し遂げたものと、なんとなく上手くいったのでは次への展開が全く違う。ここを見誤る経営者が多いように私は感じます。“真なる成功要素とは何か”突き詰めて考えると感謝、価値、謙虚、エゴ、挫折など色々なキーワードが浮かんでくるように思います。
本書からも数多くの学びを受けたように思います。

 

24時間の達人

On 2012年8月17日, in life Style, by admin

24時間の達人


24時間の達人 (プレジデントムック)

著名人の時間管理に対する考え方や仕組みを集めた一冊。時間管理は悩ましい。最近思うのは「見込み違い」だ。5時間程度の想定が4~5倍もかかることがある。それでも満足いくものではない。仕事であればこの見積違いは致命的だ。“過信”の他の何ものでもない。勝間和代は一時期あまりにも出版数が多く信頼感が置けないのとの思いから本としては一度も読んだことがない。だが“過信”について「スケジュールをときに気をつけなければならないのは“自分を過信しないこと”予定と実績との関係を見ると自分の見積の60%~70%しか実現できない」と述べている。私の数値とはかけ離れているがこうした人物でも過信により誤りがあるのなら、尚更慎重になる必要がある。

 この壁を破るには“慣れる”まで取組むことだと思っている。2回目になるとスピードが増す。自分のものにするまで取組むということだろう。本も関心薄かった領域だと3~4時間かかることがある。これも事前知識や慣れの問題。分野によるが時事問題だと数冊でスピードが一気に増す。

取り組んだら“自分のものにするまでやり通す”これも時間を有効にするひとつの方法だと思う。

 

ランナーズ 2012/9

On 2012年8月17日, in life Style, by admin

ランナーズ 2012/9

ランナーズ 2012年 09月号 [雑誌]

TARZANのレビューなどでも書いているように、朝RUNをはじめてから2~3年になる。約1年前からは自己管理の目的意識を強くもって毎日欠かさず走ることに。いまでは日々の気分転換や内省には欠かせないひと時となっている。だがここでもう少し欲を出しマラソン大会にエントリーしようかと思う。理由は3つ。まずは食生活を含めた生活改善のきっかけに。つぎに継続は可能になったので記録など新たな目的。3つめは自己啓発。

今年に入りテーマとしている「時間の質」がどうもあがらない。成果が生み出されない。この秋までは休日を取ることも難しい。より時間の質を高めなければならないのだがどうも成果を得られない。理由のひとつに“体力”がある。加齢とともに緩やかに体力は落ちる。下りのエスカレーターにのっているようなものだ。維持をするには常に登っていなければならない。下の図はラスト5%をざっくりしめしたもの。

この”5%”をつめられるかどうかで成果はまったく変わる。鍛えていないとこの5%を妥協するように鳴るのだと思う。僕は、やらなくていい理由を発見する天才だと思う。だから発見したときは逃げていいのかを自分に問わなければならない。楽しみではあるが人間力の基礎力をつけるための修行である。体力という基礎力がつけば集中の阻害要因をひとつ消すことできる。

本誌を抱えながら後悔しないようラスト4ヶ月を走り続けたい。

 

宿題 重回帰分析

On 2012年8月11日, in 経営者, by admin

重回帰分析

残された日数は10日程度だろうか。これを理解し分析を試みる。さらには先行研究も探しあてなければならない。模索をしながらここまできたが思うところは“人生の宿題”だ。マーケティングで必要なことから、この手の分析はずいぶんとかじっているし実践もしてきた。あたりまえのことだが、きちんと学んでいないと漏れがある。この夏はやり残しの宿題をしっかりと学ぶことにする。以下暗記用はメモとなる。早々にプレゼンレベルまでアップさせなくては….

重回帰分析の目的  「予測」と「分析」

Yに与えている要因として複数のxがある。しかしこれらの要因がすべてyに影響を与えているとは限りない。どの要因が本当にyに影響を与えているのかを検証する必要がある。絞り込んだ説明変数xの中でそれぞれが、被説明変数yに与えている影響度を比較することが要因分析につながる。

y = 結果となるような説明変数
x=結果となるような項目が被説明変数

重回帰分析の手順

①  散布図を作り全ての説明変数xⅰ~x∞と被説明変数のとの関係を視覚的に確認する
②  相関関係rを出して判定し説明変数同士で極端に相関に強いものが無いかを確認する
③  すべての説明変数を用いて回帰分析を実行する
④  危険率「P-値」の高いものから順に説明変数を削り最後の1つになるまで回帰分析を
繰り返す
⑤  「数値予測」説明変数選択基準Ruが最大のパータンから最適回帰モデルを導き出す
⑥  「要因分析」最適な回帰分析の結果から「t-値」被説明変数への影響度を比較する

相関関係判定式

r*r=    4   
    (データ数+2)

相関関係r値はあくまでも関連度の強さを表している指標にすぎない。本当に相関があるのかどうかは判定式を用いて件数する必要がある

重相関R : 式の当てはまりのよさを示す。1にちかいほどよい
       0 ≦ 重相関数(r) ≦ 1

「重相関R」は0と1の間に値をとり、1に近いほど重回帰式としてよい式であり0に近いほど良くない式である。

相対誤差(%)   実測値-予測値/実測値×100
危険率をもとに真の要因を絞り込む

取り込む精度が低くなる説明変数は取り除く必要がある。指標となるのが「P-値」である。P値は危険率ともよばれこの数値が高いほど説明変数を取り込むと誤差が大きくなる可能性が高い。

P値× 100 =  危険%
仮にP値が0.55であった場合55%の誤差が生じる危険がある。

説明変数選択基準 Ru  最適モデルを導き出す
Ruは説明変数を幾つか取り入れ、どの式が最適なのかを判断する基準

Ru = 1-(1-R^)× n+k+1
         n-k-1
R = 重相関Rの値
n=  データ数(観測数)
k=  説明変数の数(回帰の自由度)

要因分析  = t値の絶対値の大きさ

 

ドラッカー  企業の目的

On 2012年8月11日, in 経営者, by admin

企業(起業)の目的
仕事の目的は価値を提供し顧客を創造する。価値は利益という報奨を与えてくれる。

「企業の目的は、それぞれの企業の外にある。企業は社会の機関であり、目的は社会にある。したがって、事業の目的として有効な定義はひとつしかない。顧客の創造である」(経営の哲学)

ビジネスの成否はここを真摯に受け止めているかにかかっています。利益は“顧客からの評価”だともドラッカーは述べています。どれだけの価値を顧客に提供できたかで利益が決まってきます。では社会に認められた利益は配当などで分散してよいでしょうか?決してそんなことはありません。利益はさらなる社会貢献のために投資される必要があると述べています。
 
 日本にいまも繁栄している200年企業は世界の40%を占めています。こうした企業の特徴は社会の夢や倫理観を軸においています。反面創業の後3年で約50%の企業が閉鎖されていきます。この違いは社会に価値を提供できなかった、顧客を創造できなかったからではないでしょうか。たとえ短期間、成長できたとしても事業は長きに渡り続けるものですからプラスの評価はできないでしょう。

 実際に事業を営んでいれば、売上や利益を求めるのはごく自然のことです。ドラッカー自身が言うように利益は「存続の条件」です。しかし顧客の問題解決をする、欲求を満たすということを真ん中にして営むことが大切です。この姿勢を保ち続ければ“報酬”という利益を得られるのだと思います。

 

ドラッカー入門     藤尾伸二

図解で学ぶ ドラッカー入門

ドラッカーはこのブログでも何冊か紹介してきましたが、本書は良質なエッセンスをまとめた一冊だと思います。戦略、組織、マネジメント、目標管理、自己実現、イノベーションと幅広くエッセンスを拾い上げています。

ここでは私の関心事項である、事業戦略について取り上げて見ます。

事業戦略構築の礎をドラッカーは「顧客の創造」だと語っています。本書では「…つまり企業家の行動が市場を開拓するのです…そしてより多くの人たちの欲求に応えることが企業としての貢献であり、役割(使命)なのです」“マーケットに求められる企業”が存続の条件なのだろう。求められる要素を “強み”と換言することができる。そうであるなら事業活動の是非を「儲け」とするなら、これはすでに「エゴ」の領域となる。

中小組織に限って言えばSWOT分析などを使った強みの発見は意外と難しい。なぜなら自社評価にはバイアスがかかりやすいからだ。自己の棚卸しも同じ事。よく自分でも気づかないことを“◯◯な人だよね”などと言われることがある。そんなことからまずは数値を中心に評価するのが望ましいと思う。子供の頃からの通知表をエクセルで並べるイメージだ。忘れていたり気づかなかった意外な強みや弱みが発見できるかも知れない。また第3社(者)の視点を取り入れることがあってもよい。あらゆる手法を使って強みを発見することが大切だ。しかしこことで忘れてならないのは併せて「弱み」を知っておくこと。企業も人一体の中に「強みと弱み」が混ざっているので、弱みを認識しておかないと意外なところで足を引っ張られることがある。

ここでわかった「強み」に徹底的に磨きをかけ「利益」をあげる。ドラッカーは「利益は社会貢献の配当」だと述べている。利益は更なる貢献の投資に役立てる。この循環を生むためには相当な社会貢献が必要となる。企業における戦略は“社会貢献戦略”と置き換えることができそうだ。

余談ですが、最近「企業活動 → 社会貢献活動 → 市民活動・政治活動」という結びつきができるのではないかと考えている。一般に直接的な政治参加は難しい。人口構造の歪か、ワイドショー的動きなどから、本来選ばれるべき政治家が選択されていないではないかと思っている。目の前の現実から「仕方がない」や「利益」に拘り鳥の目で思索がなされてないように思える。ドラッカーの企業活動なら経営という草の根活動から政治活動が可能なのでないかと考え始めた。

社会的な存在意義「何をもってなんのために存在するか」。この意識表明はミッションと呼ばれています。会社の中では経営理念や行動指針などによって見聞きされます。世界最強の社訓(パトリシア・ジョーンズら)によると「…ミッションを明文化したミッション・・ステートメントは、たんなるスローガンではなく、運営面、倫理面、財政面など、企業活動のあらゆる面における道標となるものであり、企業の目標、ビジョン、姿勢、社風、戦略などを端的に表現した宣言文」だと延べています。顧客の創造が「礎」であるならミッションは「核」であるように思える。

ミッションの代表的事例としてジョンソンエンドジョンソンのOur Credo(我が信条)が良く取り上げられる。Our Credoが行動に指針となり反する全ての行動は慎まれるという。浸透しベクトルが一致すればそれは大きな強みとなる。それが文化となれば揺るがず更なる発展にと結びつく。

ここまでこうして書きながら、ぼんやりとしていたものが明らかになってきたように感じる。ドラッカー100回とは言わないが、心に染み込むまで読み込むことが成長の一歩のように感じる。

 

「通貨」はこれからどうなるのか      浜 矩子

「通貨」はこれからどうなるのか (PHPビジネス新書)

エコノミストであり、同志社大学教授でもある著者が、これからの「円」について論じた一冊。ドルやユーロが凋落し円が50円まであがるという仮説を立証すべく論じたものである。しかし私にはどうにもそうは思えない。ひとつには通貨的や財政という視点だけから論じているからだ。国防や外交など国家としての大切なことはすべて割愛している。また“潜在能力”の評価も不足しているように思う。
たとえば8月3日に発表された、自民党のマニフェスト。これは国の将来を考えたのだろうかとさえ思える。あまりにも悲しいのですこし印象を述べたい。まず「日本再生債」なるあらたな“国債”の提案。一般会計と別枠とし「財政の健全性確保」。超長期で弁済、資産になるなど理由付けに知恵を絞ったのだと思う。しかし『借入』には『弁済』義務が生じる。次世代への資産という考えなのだろうが、いまは負債を減らすことが最大の問題ではないのか。そのうえでTPP、エネルギー問題はすべて先延ばしである。幼保一体化の記事が別ページにあるが、なにやら終わりを感じてしまう。
果たしてEUや米国、また他のOECDの国々と比較して日本の“政治能力”はどう評価されているのだろ(こう書いたところで、webで調べたところあまりの酷さに暗い気持ちに…)

(資料)OECD, Government at glance 2011 (Figure Ⅱ 2)
(出所・資料)社会実情データ図録(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/)

これはギャップ社の調査をもとに作成された国のリーダー層であう政治家の能力と信頼の相関図である。相関=0.8224であるから信頼感は高いと思われる。上回ったのはエストニアとハンガリーだけだ。アイスランドには信頼感で下回っている。

描けない将来像とコンセプト、ポピュリズムな施策。信頼など得られるはずもない。本書が主張する、“対ドル、50円”の時代は信頼するに足る『政治家』が産まれることが前提条件となるのではないか。