爺ガ岳 鹿島槍

9月19日~20日にかけ、北アルプス鹿島槍ヶ岳にチャレンジした。初日は爺ガ岳(南峰)標高2670を登頂し、冷池山荘テント泊、翌朝鹿島槍を目指すコースである。

この山行に備え9月より日々3キロ~5キロをラニングし鍛えてきた。結果は概ね6時間30分の爺ガ岳山行が、1時間オーバー。同行のパートナーには申し訳なけない思いをした。週1~2回は運動をしてきた上でのことだが40代も終盤に近付くとトレーニング成果の果実を得るには、もう少し時間がかかるようである。

信濃大町に深夜到着し前泊
扇沢→柏原新道登山口      0:15
柏原新道登山口→種池山荘    4:00
種池山荘→爺ヶ岳(南峰)    1:00
爺ヶ岳(南峰)→赤岩尾根分岐  1:00
赤岩尾根分岐→冷池山荘     0:15

2000メートル以上にしてはとても歩きやすい道であった。森林限界の手前にはびこる、木の根やガラバもない。途中の急登は苦しいものの大きく足を上げたりすることもなくあと3時間2時間と休憩を積み重ねると到着する。

約5~6時間で爺ガ岳に到着する。手前の種池山荘で相当気温が低くなっていることに気づき冬用アンダーに着替え爺ガ岳を目指した。爺ガ岳は太平洋側と日本海側に挟まれ天候が変わりやすいとのこと。強い風ではないものの、一段と肌寒くなりもう一枚着こんだ。同行の光枝氏(写真 小生の従兄)によると当日のような快晴はあまないとのこと。気分良く山頂を満喫した。山頂からは明日目指す鹿島槍がしっかりと見える。実は、満喫しつつも翌日の10時間が気がかりであった。

爺ガ岳山頂から冷池山荘までは登りの少ない1時間強の稜線である。天気も良く気分良く歩ける。しかしテント場が相当混んでいると教えられていたため、パートナーの歩みは速度を増した。付いていくことができず、100m以上離されてしまった。迷う道でもないので覚悟を決めマイペースで歩みを進めた次第である。
 テント場は予想を裏切らず混んでおり30張のところを50張。我々の到着が4時を過ぎていたこともあり、すでにテント場を確保することすら一苦労であった。なんとかテント場を確保し設営し早速夕飯の支度に入る。未だバーナーの使い方が未熟で、用意したパスタソースを焦がしてしまった。

 山荘で購入したビールを片手に早めの夕飯を取った。かたづけを終え用意した氷を取りだし、水割りを飲み始めた。この夏からお気に入りのサントリー白州12年である。シングルモルト独特のスモーキーが香りとのど越しを楽しませてくれる。フリースに薄手のダウンを着込み、シェラフに入りながら酒を楽しみ寝ることにする。明日の鹿島を語りつつも、野球が好きなパートナーはマジック4のライオンズの行方が気になるようである。テント場は8時には深夜となる。 

予定オーバー、混んだテント場、少し焦げたパスタソースなど予定通りでないことも数多くあるが、山へ行くとすべてを包み込み満足させてくれる。自然の持つ包容力であろうか。