大切なことはクレドーがすべて教えてくれた  片山修
大切なことはすべてクレドーが教えてくれた

 クレドー…会社の憲法をイメージする。会社の行動には色々な規則や制約があるが、判断が難しいケースがある。「消費者からの指示」がクレドーにあれば例え顧客から避難されても消費者主義を貫くということになる。
 
 私のような中小企業経営者は、自己理念をもとに経営をしているのであるからクレドーと自己理念はとても近いものとなる。企業経営が利益の追求であることに代わりはない。しかしその根底に自らの使命感や人の役に立ちたいといった理念のもとでの経営は顧客の指示を得ているケースが多い。すべてではないが顧客も価格より価値を優先する。

 しかしどんなに素晴らしいクレドーも個々の社員に浸透させ日々の実践に転換させることは難しい。信条まで押し付けられたくないといった思いや日々の仕事の忙しさにも原因がある。本書は浸透し実践されない理由を『社員たちはそれをどう活かし、消化していけばいいかまったくわからない。現場から浮いた形で存在している』と述べそのための方法を次のように示唆している。

 そのひとつがクレドーに則った経営をしているかについて、アンケート形式で評価しているクレドー・サーベイである。これは全社員がクレドーの実践状態を全社員からアンケート収集するもので経営者の評価でもある。クレドーの浸透は経営者評価なのである。
 こうして浸透度が確認され仮に低い評価であったなら次にどのように浸透させるか。さらにいかに実践にフィードバックさせるが課題である。

 本書の他にも調査を重ねクレドーを自社の文脈に落とし実践を試みる。お客様にご満足され支持される企業を目指す。最高のサービスを実践し絆を深めることが企業発展の根底にあることを改めて感じる。

 この場を通じ実践のようすをアップしていきたいと考えている。ぜひご意見があればお聞かせ下さい。

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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