生き方  稲盛和夫

On 2013年3月18日, in life Style, by admin

生き方  稲盛和夫

生き方―人間として一番大切なこと

学ぶことが多い一冊だった。これまでも著者の本やCDから数多くのの学びを得てきたが“渾身の書”ではないだろうか。“生きるとは成長することにある”に違いないと改めて感じる。この数年間“幸福”とはなにか、何のために生きるのか、何を追い求めるのかを随分と考えてきました。その頃、人誰でも生まれた瞬間から寿命が短くなるわけですが、ロスタイムの前に生きる使命を果たしたいと考えるようになってきました。
著者はプロローグで「..“この世へ何をしにきたのか”と問われたら、私は迷いもてらいもなく、生まれたときより少しでもましな人間になる、すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいくためだと答えます」と述べています。思考と結果は、時間差はあるものの一致すると思っています。崇高な思考と行動によって生み出せられる崇高な魂。崇高な思考だけが “幸福”へ近づけ唯一に方法なのだと改めて気づかされました。
こうした思考を磨くにはどうしたらよいのか。答えは“日々の地味な仕事に真剣に向き合い、実績を積み重ねなければ成功はありえません。偉大な成果は堅実な努力の集積にほかならないのです”この言葉にあるのだと思います。愚直に実行する、懸命な努力の連続だけが体得を許されるのでしょう。

実行をとかく他人と比べたり、勝敗で価値を決定づけようとしますが、過去の自分自身と比べることが大切なのだと思います。しかしこれは一定の水準を超えた人にだけ許されることではないかと最近感じています。レベル1が3にあがれば3倍ですが、10段階レベルの3では困り者です。これでは努力したことにならないのでは思ったのです。尊敬する人の本やブログなどから行動基準を感じ取り、それを自己の文脈に落とすことが必要なのだと痛感しています。こんなところでもベンチマークは重要なのだと思います。

こうした行動基準のもと、利他の心で“魂を磨く”のですが、その本質な行動基準は「因果応報の法則」にあるのではないかと本書から読み解きました。「因果応報とは…..つまり、よいことをすればよい結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果が生まれる。善因は善果を生み、悪因は悪果を生むという、原因と結果をまっすぐに単純明快なことです」著者はこの因果応報の原理原則で生き結果を出している。命ある限り懸命に善因を尽くし日々生き、魂を磨くことがわが人生の指針となるのだと思います。

本書はあまりに多くの教示がありとても一度では修得することができません。日に数頁でも繰り返し読み続け修得に近づきたいと思います。本書との出会いに心から感謝します。

 

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