18分間集中法  菅野仁

On 2013年3月13日, in life Style, by admin

18分間集中法  菅野仁

18分集中法: 時間の「質」を高める (ちくま新書)

 <時間不足の悩みを解決する一冊>

この歳になっていまさら集中法かと言われそうですが、これは私の大きな悩みの一つです。集中力さえ改善すれば時間不足問題の8割程度が片付くのではと思い、平積みの本書を思わず買ってしまいました。私の場合稼働時間は午前7時~午後10時を基本としています。よく寝るので睡眠も6時間オーバー。しかし6時間を下回ると日中どうもフル稼働でないように感じています。まず稼働時間15時間の効率と質をアップし時間不足の解決をしたいと思っています。著者は社会学の大学教授。集中力など十分に備わっているように思いますが、どうもそうではないらしい。高いレベルでのことかもしれませんが、読んでいくと、私も使えそうです。

誰でも24時間100%の集中力を維持するのは難しいと思います。以前から“集中力が切れる 集中できない”のは果たしどんなときかを自分なりに検証してきました。そのひとつに“難しい本”の読書があげられます。こんなときはワンセンテンス、さらには少しでも意味に不安があれば徹底して意味を調べます。イヤになるほど時間がかかるのですが何とか集中力は維持できるように感じています。もうひとつがなんとなく“やる気”がしないので先延ばしにしている仕事や勉強です。著者はこんなときに18分間収集法を進めています。「そんな手間のかかる仕事ではないはずなのに、どうも気乗りせず手をつけないであっという間に数日経ってしまうなんてこともあるのではないでしょうか。「初頭努力」によって作業効率が上がるというのは、あくまで「始め」の合図で集中力を発揮できるような環境や意欲が前提です。ですから私たちが実際抱え込んでいる本当の問題は「どうやったらそうした環境や意欲を整えられるのか」といったことになるのです」

そこで著者は、自らさまざまな実験を繰り返し“18分ならできる”という結論を導き足したのです。本書には課題解決の背景やバイオリズムの問題などさまざまな肉付けがしてありますが、作業は単純で“18分をワンセットとして休憩を挟みながら繰り返す”これにすぎません。本書に出会う以前、私もI phoneのタイマーを使って30分集中法を実践していました。結果としていつの間にかやめており、新たな気持で今回取り組みました。まずは環境を整えることあら“TANITAタイマーを購入”。すべての時間ではありませんが、朝出勤してから帰社まで18分軸で行動しています。もう2ヶ月になりますが、私は“効果有り”と評価しています。30分よりも効果的だと思います。1時間も18分×3で捉えていますのでネットを見ていた、フェイスブックやメールを無駄にチェックしていたということが少なくなります。また18分を単位としているので数多くのことに手を付けることができるのです。こうしたブログの原稿や雑誌、新聞など短時間の活用で積ん読くがなくなっていきます。しかしもっとも効果が高いのは“時間への意識改革”かも知れません。歩いている時間3分、電車を待つ2分、信号の1分など、どうしても生じる不要な時間。いつの間にか “思考の時間”へと転換していました。時には疲れることもあります。しかし集中できない、効率が悪い、質が低いといったネガティブとは縁が切れ、ポジティブタイムへの転換に成功したように思います。時間に悩んでいる方に是非お勧めしたいと一冊です。

 

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