雑感
来週、以前に執筆した論文の概要を提出するため、最近は机にしがみついております。
当時は持てる力を振り絞って書いたのだが、読み返すとどうにもやるせない。自分が成長したのなら良いのだが、ただの力不足だったのだと思う。と同時にまとめながら思うのはやはり企業は組織であり組織構築が難しいということだ。
中小企業白書や厚生労働省などのデータでは小規模企業では35%が2年以内に離職し、5年以上の勤務者は30%に過ぎない。相互の問題として解決をしないかぎり競争力を保つことはできない。
経営側は何を解決すべきか。まず自己の普遍的倫理から生まれる企業理念を明らかにすることだ。
“素晴らしいな”と思う経営者の方に共通しているのは、収益は求めているがその前提に社会貢献の心がある。社会に支えられているという意識の方が多い。そこには虚勢などはなく豊かな人間力があるばかりだ。
人間力は一朝一夕で養えるものではない。日々の積み重ねが開花する保証などどこにもない。しかし“養っているその時が大切なのだ”と言われる方は多い。日々養い続けることで企業理念の元である個人理念が磨かれるのだと思う。
人間力を磨く努力が企業成長につながることを示す教科書は数多い。遠回りのように思うが三省し自己を成長させる。それが企業力を高めることにつながる。これもまた修行という言葉に置き換えられるのだろうか。しかしやるべきことが見えれば1歩前進だと思う。