“司法試験流”勉強のセオリー   伊藤 真

“司法試験流” 勉強のセオリー (NHK出版新書 375)

最近続けて“勉強法”の本を読んでいる。理由は仕事、勉強、プライベートのバランスが上手く取れない。主たる仕事のひとつにマーケティングプランの企画・実践がある。業務的には本やwebから知識を仕入、プラニングし実践する。勉強に近いところが多い。正解などはない。最後の1%は永遠の追求となる。しかしいまだに合格点が取れず悪戦苦闘している。

悪戦苦闘の最大原因は“知識不足・理解不足・記憶”のプロセスができていないことにある。実際相当の時間を費やしているにも関わらず満足の得られる成果がでない。いちど原点にもどって知識の吸収方法やロジカルシンキングの原点を確認しようと本書などを手にした。

実は読む前からNHK出版新書ということで期待をしていた。実際には編集者によると思うが、最近のNHK出版新書は興味深いものが多い。同類のテーマであればこちら側を手にする。

本の内容はほぼ満足。ラインを引いたところをチェックリストにする予定だ。その中で手軽で効果が得られそうな方法をご紹介したい。まずは“目次コピー”

「いよいよ本を購入したら、全体像をつかむ勉強法のひとつとしておすすめしたいのが、目次をコピーするというやり方です。数ページにわたる場合はさらに縮小して一枚の紙に貼り合わせて目次全体が一覧できるようにしておくといいでしょう。そうして今自分が読んでいるのはどこなのか、全体の中の位置づけを確認しながら読んでいくのは有効な方法です」

書店で購入する時は目次、序章を確認して購入する。目的は全体を把握するため。常に目にすることができれば相当効果があるはずだ。難しい本は序章を参考に目次に加筆しても良いと思う。もうひとつはマーキング方法。

「基本的にマーキングの目的というのは、あとで検索しやすいようにする、記憶しやすいようにする、それから全体像を把握することにあります」箇条書きにすると次のようになります。

①  章タイトル・節見出し、大きい項目、小見出しで色分けをしてマーキングする
②  問題提起、結論でマーキングの色分けをする
③  最重要は塗りつぶす、重要はアンダーラインなど2段階で使い分ける
これらはすべて実行可能な理解アップ方法だ。手間暇もかからない。

「索引」にはこんな活用方法もある。

 「…索引も勉強に使えます。….索引でページの数字が多く並んでいる言葉、概念というのは極めて重要である、ということですから、よみ終わった後に索引を見て、載っているページの数が例えば5個以上ある言葉だけに丸をつけていって、その言葉について自分で説明できるぐらいに本当に理解できているかどうかを確認するのも良いでしょう」

 書が司法試験流というのが納得できる。しかし索引に多数記載されている言葉を、周辺知識を含め暗記していれば知識幅は相当違ってくると思う。経営学は経営戦略、マーケティング、組織それぞれが独立したものではない。実践知にするにはすべてが連関してなくてはならない。PDCAを繰り返す実践経営学には効果的だと思う。

他にも記憶方法などいろいろと紹介されている。ひとつひとつを記憶に留め実践すれば高い効果が得られるように思う。“即実行”の基本に則り今日から実践していく予定だ。

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>