PRESIDENT 2012/4/30

On 2012年4月14日, in 経営者, by admin

PRESIDENT 2012/4/30

PRESIDENT (プレジデント) 2012年 4/30号 [雑誌]

今回のプレジデントは必読書120冊の紹介。経営者や学者の方々が各レイヤーを対象に本を推薦しています。月によって違いはあるが月間40冊~50冊の本を私は買う。そのうち25~30冊は完読をするようにしている。購入量が多いのは出会ったときに促行動するからだ。また期待はずれのものは時間が無駄になるので読まない。購入の目安は研究対象や書評が多い。また新書は書店の平積みが多いように思う。

書籍数には入れてないが、こうした雑誌は昼食時の待ち時間やお酒を飲みながら読む。またエスカレーターもよく活用する。本は数分間だとあまりにも切れ切れになるので、30分を目安に電車などを活用している。また待ち合わせに早めに行って読んだりもする。また一人の夜は10時までは食事(実際はお酒)をしないと決めている。そのときはスターバックスが書斎となる。とにかく読むことを目的にとにかく時間を確保する。

知識を得ることが本を読む目的にひとつにある。本誌の言葉を借りれば【共通言語】の取得である。マイケル・ポーターを読み込んでなければ、戦略論の対話はできないし、コトラーを知らなければマーケティングの話は難しい。こうした教科書をしらなければ実践本を読んでもその価値は半減するだろう。その理由は自らの問題解決に沿った処方箋を書けないからだ。30代の前半にようやくそこに気付いた。MBAの授業は本の知識を習得したうえで議論が中心となる。いわば知をブラッシュアップする機会だ。こうした機会は知識が血肉と化していく。

ストーリーとしての競争戦略の著者である、楠木建 一橋大学大学院教授は“ビジネスはスキルよりセンス”だという。スキルは知識なので勉強量で身につくことができる。いわば後天的なものだ。しかしセンスは先天的なイメージがある。

楠木教授は次のように述べる。

「スキルと違って、センスは直接的には育てられない。しかし育つ。定型的な教科書がなくても、仕事生活の中で磨くことはできる。自らのセンスを磨くにはどうしたら良いのか。もっとも有効なのは、実際に経営者として戦略づくりを経験すること、そうした場数を踏むことだ。理屈っぽくいえば、センスとは“文脈に埋め込まれた、その人に固有の因果論理の総体”である。ひらたくいえば“引出しの多さ”すぐれた経営者はあらゆる文脈に対応した因果のロジックをもっている」

この因果ロジックの疑似体験が読書量につながる。MBAで学ぶケースも同様だ。しかし同じケースは2つとない。文脈を太くし、さまざまなケースを絡めてシナリオを描けることが大切なのだろう。そのうえでのブラッシュアップがKFSとなりそうだ。

“読み込む、言葉にする、議論を重ねる、実践知への転換”このプロセスが読書において大切なのだと思う。読みっぱなしではもったいない。

 

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