手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」! (知的生きかた文庫)
自己啓発や自己管理の類いはいまだに読むことがある。何冊も幾度も読んでいるから「そうだった」と思い返すに過ぎない。7月の北岳山行惨敗から一日の過ごし方を変えた。またこのひと月仕事の内容やリズムも変えた。しかしいつのまにか刺激に慣れ怠惰な隙間が生じる。最後には“内なる自己”を誤魔化し目的・目標から遠のいていく。それを止めるため再読したのが本書だ。
“思考を行動にうつす”思考が時間軸に適切か、現在の能力と一致しているか、継続でできるか…これらが達成のポイントなのだと思う。思考はもちろん目的・目標に向かっての具体的行動プランである。
本書は「夢を書くのはいい。しかしぼんやりとあいまいに描くのではなく、ディテールまで鮮明に描いてみる。そして心の中で思うだけでなく手帳を取り出してそこに書き込んでしまうのだ…」とある。でも実際これだけでは達成できないのではないかと思う。
“目標到達までのストーリーを描き自己を振り返りどうしたら行動できるか”どうやったら自分を管理できるのか“どんなアクシデントが想定される?”マイルストーンはどうおくか“こんことを詰め続ける必要があるように感じている。
たとえば人生における目標が仕事上の成功であり、いまの仕事の延長線上にあったとして意外とひとは失念する。何かのきっかけでズレ気付いたら行動予定と全く違っていたということすらある。私は手帳を見るだけでなく「毎日書く」ことが良いと思う。5分もあれば書ける。自分でもこの方法を活用しているが少しずつだが効果の胎動が始まりかけたように感じている。
結局特別な方法など無い。本書に書かれているような基本的自己管理手法を忠実に守る他ない。文庫本の本書はいつでも手に取ることができる。読みきって終わりでなく毎日少しでも開くこと。これも効果倍増の原理原則である。