Facebookでお客様をどんどん増やす本

ハウツウ本はあまり読まない。一つの成功事例で一般的で無いケースが多いからだ。しかし本書は基本的知識を、実例をもとにわかりやすく教えてくれる。
マーケティング環境はTV・雑誌・新聞などの直接、一方的な購買誘導からwebによる誘導へ変化した。Webにおける集客は価格コムや楽天を始めとした価格訴求型とレビュー検証型、価格Plus検証型などに分類された。検証型はハズマーケティングなどへ展開しつつある。“使用者からの評判”が購入選択の大きな判断材料になった。

企業はSNSを含めたone to one マーケティングを一層強化しなければならない。飲食店なども携帯送付するキャンペーン・メールから双方向マーケティングの移行していくのだろう。顧客の声を聞ける機会は商品力を鍛えてくれることにつながる。反面の怖さはある。しかし素直に受け止め乗り越えることが発展へ繋がるのだろう。

本書はフェイスブックページの運営について次のように語っている。

「運営はフェイスブックページ参加者とコミュニケーションを取り、絆を深めていくことです。これは、専門用語で「エンゲージメントマーケティング」と呼ばれます。従来のマーケティング理論で言われた「ブランド認知」「ブランド理解」といった理解レベルではなく、お客様とより深いレベルで「心の絆」を形成できるかどうかが重要になります」
このように述べたうえで「この絆を醸成することができれば・このフェイスブックは私には欠かせない・ここにくると楽しいことが待っている・と思ってもらえるようになり、その結果フェイスブックページが成功する可能性が非情に高まります。そのための行動としてお客様の悩みを解決するようなコンテンツを提供すること、個人的な対話を通じて仲を深めていくことが重要です」

企業にとってフェイスブックページ作成までの時間はマーケティング検証の絶好の機会であると思う。そこで成功ストーリーの考察、仮設、実践が企業にとっての強みへと変化していくのだと思う
マーケティングに関わって長いがSNSのうねりは大きいのではないかと感じている。それはマーケティングの基本であるコミュニケーションができる企業とできない企業に分かれるからだ。商品の質がいままさに問われようとしている。

実践的でわかりやすく勉強になる一冊だった

 

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