通勤大学MBA8 ケーススタディ

On 2011年6月3日, in 書評, 経営戦略, by admin


 
通勤大学MBA〈8〉Q&Aケーススタディ (通勤大学文庫)

MBAではケースを考察することが多い。教授によってはケースによる学びを否定する方もいるが、色々なケースにあたっておくことのプラスは多い。中小企業やマイクロビジネスの抱える問題もケースをこなしていることで視野が広がり解決に結びつくことが多い。

 こうした書籍の問題はどのように“自社の文脈に落とすか”である。ここにクリエィティビティが求められる。大手でも当然のことながらケースは違うがサイエンスが解決することが多いのではないかと考える。当然のことながらアートプラスがなければ合格点は取れないのだが。中小で言えば“フレームワーク”など“解決の端緒”にも満たないという人もいるだろう。
 その理由の一つにバイアスがあると思う。SWOT分析を自己で行っても中々本質は見えない。実際自己の棚卸もバイアスが邪魔をすると思う。しかしそれでも行うことで様々な事柄が見えてくる。可能であれば会計事務所など第3者にも行ってもらうほうが良いだろう。そうすればSWOTであれば強み、弱み、環境が明らかとなってくる。

 そのうえで多数のケースを見ていればこのケースのマーケティング手法は使えるなどということが浮かび上がってくる。当然のことながら“やわらかい思考”や“日常的なトレーニング”も併せて求められるだろう。

 前置きがながくなったが本書はケースを学びながら経営の基礎が学べる良書だと思う。簡単すぎるという評価もありそうだが書籍名の通り通勤時間を活用するには手軽で持ってこいだと思う。復習としても良い。

 是非一度手にして頂きたい一冊だ。

 

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