経営理念・ビジョンと戦略の関係

 経営者は企業の方向性を定め、目標を設定し組織を強力に牽引する必要がある。どのような経営姿勢を貫くかという基本的なスタンスを明確化するものが経営理念である。その姿勢のもとに自社の目指す将来の姿を、社員や顧客、そして社会に表したものがビジョンである。これらの概念が企業の基本的な価値観を示しているとすれば、戦略はそれを具現化するために、より具体的な方法論を語ったものといえる。

【マイクロビジネスの視点】

 経営者の肝はここにあると考える。どのような“企業を創りたいか”が定まっていなければ、そもそも目標設定などできるはずがない。企業存続の決定要因なのである。言葉を換えると価値観とも言える。
 マイクロビジネスの場合、理念を決定するのは創業経営者となる。しかし理念が無い企業が多いのが現実である。この要因は金銭的欲求や就業が困難なことが理由となって創業することが多いからではないかと推測される。こうした企業の意思決定は、売上や利益だけで決定されやすい。結果としてドメインがあやふやとなり、事業形態がドリフトするのである。いわゆる戦略が無い状態となる。

創業者における理念は『自己哲学』である。ビジョンは哲学を具体化したものである。起業要因は前記したように、ネガティブなケースも多々ある。しかしその立ち位置にて理念を創出しなければならないのである。理念は、生きる為の【利益】であってはならない。望ましいのは【倫理的】観点から思考を重ねることである。
次にどのような業種であれ【顧客に望まれる】ことが重要である。要するに商品価値をあげなければならない。この【こだわり】は理念と通じて始めて生み出されるのである。
こうした思考を重ね理念を構築する必要がある。このことが長期的な存続と発展を可能すると考える。

次回は戦略策定のプロセスを予定しております。

 

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