多摩大学大学院【実践知識経営・紺野教授】
『場』・『場所』・『共創』について ゲスト 岩崎嘉夫氏
昨日11月4日 公開授業(OB対象)に参加をした。ゲストの岩崎氏は株式会社前川製作所の元専務で現在財団法人和敬塾の理事でもおられる。すこし和敬塾について紹介したい。
当塾は学生を対象にした寮であり、共同生活を通した人間形成を目的としている。歴史も古く多くの著名人をOBに抱えている。当塾は人材育成の場なのである。【人が絡み合いながら切磋琢磨し成長する場】を提供しているである。
これまで色々な機会にBaについて述べてきた。岩崎氏のお話を経営的視点に置換えると内的観点と外的観点が融和を可能とするBaを形成することが経営者の役目の一つであるように考察される。個々人の境界が取り払われて全体となるBaの形成である。物理的にはオフィスとなるが、コンセプトとしては価値観共有を可能とする関係性となるのではないだろう。要するに共同体の形成なのである。
和敬塾はこのような理念のもとで人間を磨くBaなのだ。相互依存のもと我々が形成されて行く。“利他”の心が養われることに間違いはないであろう。
経営の文脈で考察すれば、こうした環境を構築することができればイノベーション創出の可能性を高くする。“暗黙知を形式知化する場”形式知と形式知をから見合わせる場“絡み合った形式知から暗黙知を生ませる場”暗黙知と暗黙知の理解を可能とする場“SECIモデルの場を可能とする場を形成することが企業成長を可能とするのだろう。
【場と場所の関係性】【コト】など未だどこまで理解をしているのか不安である。生涯勉強しても端緒に過ぎないのだとあろうが、今後も継続的に研究を重ねたいと思う。