集客力を飛躍的に向上させるGoogleAnalyticsアクセス解析の極意

2009年初版なので現在のアナリティクスとは多少の違いはある。またSNSが普及しweb環境も変わってきている。しかしHPに対する考え方は本書が述べている通りだと思う。オーバチュアやアドワーズなどのPPCコストが高まりつつある。ひとつ一つのアクセスをより大切にしなければならない。そこで大切なのがアクセス解析によりHPを分析したうえでのサイト作りとなる。

本書は無料であるアナリティクスを元に分析意図・分析・結果対応がひとつの流れで書かれている。この手の本でよくあるのが分析意図はわかるのだが、どう対応したらよいかが詳しくないことが多い。本書をもとにマーケティングデータを分析し、自社の文脈に落とし制作会社と対話を重ねることが望ましいのではないかと考える。

過日読んだ『入門・ウエブ分析』も“遷移性”についてはページが割かれていたが、本書は遷移性が高いアクセスを如何に呼びこむかについて書かれている。それを『狙うべき訪問者は本当に来ているのか』と題し『量でなく質』で捉えると述べている。これはサイト作成の方針・コンセプトにつながる。抜粋すると『ホームページでは、新規訪問者を集めるべきなのか、それともリピーターを獲得していくのか、その大方針を決めておくべきです』とある。一般にその両面を抑えることを企業は目的としていると思われる。しかし本書を読むともう少し深く考えことができる。それは分析結果にヒントが詰まっているからだ。

マーケティングは『売れない』『値引き』さらには『フリー』といった厳しい環境下におかれている。しかしデータが生き抜くヒントを与えてくれそうである。一度は目を通したい一冊だと思う。

 

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