気持ちの整理  斎藤茂太

On 2011年10月6日, in 経営者, by admin

気持ちの整理―不思議なくらい前向きになる94のヒント (知的生きかた文庫)

これまでもいろいろなことがあった。そのつど因果を考え内省してきた。でも同じ失敗を繰り返す。時おり不安の渦に巻き込まれ気分がどんよりしてくる。本書はそんな気分から脱出する方法が94の短篇でまとめられている。

モチベーションを自分なりにコントロールすることは大切だと思う。“ストレスは弱者の戯言”だと自分に言い聞かせていた。いくら言い聞かしても治らないときがある。それがふとしたきっかけで治る。家族や友人との会話、映画、スポーツなどそのときによるのだがすっと心が軽くなる。会話や映画は気分を変えてくれるとともに何か気づきを与えてくれる。ずっと頭から離れなかった“コト”を剥離し、すこし離れた場所から見なおすと意外と処方箋が描けたりする。これをより具体的にしたのが本書94の短篇なのだ。

本書“はじめに”は次のように94の短篇を紹介している。
『…闘えば闘うほど吸い込まれて逃げられなくなるような、手に負えないものにも見える。とても「足取り軽く」といった心境にはなれないだろう。そういう人は、まず自分の心を、そっと覗いてみてほしい。そして、そんな悩み、迷い、くよくよ…はどこからくるのだろうか?と興味を持って手探りをしてほしい。気持ちをほぐして、ひとつひとつたぐり寄せてみたら、そこに意外な「何か」が発見できるだろう。「犯人はこいつか」とわかれば、憑き物も落ちるはずだ。もちろんそのヒントは本書のなかにもある』

“気分を変える方法”を知っているかどうかではずいぶん違う。正体不明のうずから簡単に脱出できる。マイオリジナルな心の整理法はすべての人が持つべき知識に違いない。

ただひとつ違うのは具体的問題があれば、それを解決しない限り根治にはならない。気分を落ち込ませずに“根治の処方箋”を描き行動するこれいがいにない。これと気分転換を混同すると悩みはより深くなるのだ。

すこしでも自分が向上するようこれからも色々と考えて行きたい。

 

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