みんなの経営学 佐々木圭吾
大学院・組織学習特論での参考文献。社会情報学なので経営学の授業は少ない。本書を踏まえ企業ビジョンについて議論をした。本書は10月初旬の日経日曜版にて紹介されている。本書は“経営学”教養である述べたドラッカーの言葉が礎にある。私の視座は従業員側でなく経営者側であり、経営学は経営者に取り必要な学問であると思っている。アートとサイエンスが経営の舵取りであるのならひらめきの手前であるサイエンスは習得すべきだと考えている。それがMBAであり商学研究ではないだろうか。本書はそれを“働く人”すべてに教養として学ぶ必要があるとの意見だ。
企業という器は国際的or 国内、サービスor 製造、B to B or B to Cなどのセグメントにより業務内容だけでなく文化的違いがある。しかし「ヒト モノ カネ」というリソースが動くことに変わりはない。本書では企業にとっての「ヒト」とい要素について「ヒトは経営資源ということです。従業員は企業の持ち物であって企業そのものではないということなのです。したがって、企業そのものの存続が危ぶまれるときに、人員整理というリストラを行うことは、当然というか、この視点は理にかなっているわけです。もちろん労働者を保護する実行力のある法律はたくさんあります。…しかし従業員は重要な経営資源であるという視点は企業に働く渡したち全員にとって知っておくべき教養の一つだと思います」。リソースをこう解釈した“組織論”はこうした現実を避けてきた組織論とは必然的に違ったものになる。現実には派遣切りという企業への責め言葉を論理的に説き伏せるセンテンスだろう。
これまでの組織論を含めながら本書を元に幾度かに渡って述べたいと思う。