ビジネス理論集中講義  安部徹也

最強の「ビジネス理論」集中講義 ドラッカー、ポーター、コトラーから、「ブルー・オーシャン」「イノベーション」まで

ドラッカー、ポーター、コトラーなど著名な理論の最重要ポイントをコンパクトにまとめた一冊。著者が安部さんだったのにはびっくり。著者が開催しているMBA solution
Bar にてこの3ヶ月ほど学ばせて頂いているからだ。ドラッカーについて数ページでまとめる必要があり参考文献として紹介されたので拝読した。

映画にもなった“もしドラ”などとっつきやすい文献もあるが、ご本人の著作は概ね難しい。まとめる都合もあるのでこのブログでは本書ドラッカーについて2回に分けて綴ってみたい。事業を行なううえで最も重要なことは何か。それは『ビジネスの目的を明確にする』ことにある。本書ではドラッカーの有名な言葉『企業の目的は、それぞれの企業の外にある。企業は社会の機関であり目的は社会にある。したがって、事業の目的として有効な定義はひとつしかない。顧客の創造である』を紹介している。そのうえで次のように解説を加える

『ビジネスの大半が上手くいかない理由は、この目的や目標、努力の方向性を理解することなく、『ビジネスはお金儲け』という誤った考えを掲げてスタートし、誤った道に進んで行くところにあるのです。企業は、利益を追求することを目的にビジネスを展開するのではなく、社会に価値のあるものを提供することを目的にして、その目的が本当に達成できているかどうかを、利益という数字で検証していくことが必要なのです….ビジネスで成功したかどうかは利益や報酬で測れますが、自己の欲求を満たすために、利益や報酬を目的として追求してはならないのです。社会や会社に対していかに価値を提供していくのかという、ビジネス本来の目的を明確にしたうえでなければ、たとえ一瞬は成功することができても長続きせずいずれ大きな落し穴に陥る可能性が高くなるからです』

目的を達成する手段として『利益』は必要不可欠。しかしそこが目的化してはならない。この当たり前で単純なことを経営者はときとして『失念』し誤った方向へ向かう。それは『存続条件』でもあるからだ。しかし顧客から見たときの『存続条件とは』という視点から見ればあきらかだ。利益目的会社と取引をしたい企業の存在理由などあろうはずはない。

利益は顧客創造の結果に過ぎないのだ。俯瞰して考えれば当たり前のことを忘れてしまう。時として愚かな自分に言い聞かせる必要があそうだ。

 

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