日経おとなのOFF    June 2012

On 2012年5月28日, in life Style, by admin

日経おとなのOFF    June 2012

日経おとなの OFF (オフ) 2012年 06月号 [雑誌]

特集によってはたまに読む雑誌。今回のテーマは最近関心のある【禅】。
「禅の教えとは何か・日本文化の中の禅」のテーマに引かれ思わず購入した。この手の雑誌はひとりいつもの店で酒を飲みながら読むことが多い。オーダーを終え雑誌を開くと、【松岡正剛特別講義・禅とは常ならぬ世を生き抜くメゾット】とある。少し手がけてみるがペンと辞書が必要な講義。その日はあきらめ飲むことにし翌日読むことにした。

禅に興味を抱いたのは過去といまの繋がりからだ。

苦しい【とき】は、無我夢中でそこを超えようとする。そうした【とき】の積み重ねがいまの自分を創っている。生き抜く中で無駄なことなにもない。たとえそのとき苦しくともその苦が経験となって生きる。だからいま目の前の【一瞬】を大切に生きなければならないと。最近こんなことを考えるようになった。ぼんやりとしているが、そのあたりの教えは【禅】に近いものがあるのではないかと考えた。

本誌冒頭の松岡正剛氏は禅の歴史、禅とは何かについて解説をする。歴史についてはわかるのだが、【何か】については、いまひとつつかむことができない。なにやら分からないことが多い。しかし禅を体験する。そのことが大切だと述べる。

「…言葉で説明できないのなら、ちょっとのぞきなさい、かじりなさい、触りなさいということです。まず体験するのがいい。もやもやして冴えない気分でいるときや、自分が思うようにいかないときに「無我夢中」ですわるというのがとてもいい」

無我夢中と三昧置き換えて考えたい。三昧は【修行】だと思う。日々その一瞬を三昧する。三昧はあるとき何かを導いてこないか。

「禅には瞬間を空ける力があるんです。思い詰め過ぎていたり、つらい体験をして呆然としていたりするときに、不意に小さな瞬間を見出してくれる。…星が見えたりする。そういったチャンス・オペレーションをたくさんつくり出してくれる可能性に満ちたりたものなのです。それは全く大げさなものでなく、ほんのわずかな問いであったり、わずかな場所、わずかな眼差しであったりするのですが、そこにはセレンディピティをたくさん用意する方法に満ちている。スキル(技術)でなく、メゾット(方法)がいっぱいあるんですそのメゾットを使うことがスキルになるのです」

これを体現したのがスティーブ・ジョブズだ。有名なスタンフォード大でのスピーチから抜粋してみる。

【..将来を予測して点を結びつけることはできません。後になって点が結びついたとわかるのです。皆さんは、そうした点がいずれ未来でつながると信じるべきです。何かを信じなければなりません。それは、自分の勇気、運命、人生、カルマ、どんなものでもいいのです。なぜなら、こうした点が結びついて道を作り上げると信じることが、自分の心に従うための自身をもたらしてくれるからです】

将来を正して見つめ信じ、考え行動する。思いがけない方向から導かられる。セレンディピティに気づく。この循環を導くのが【禅】に思想にあるように感じる。

本書を起点に【禅】の世界を体験していきたい。

 

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