COURRiER japon JULY 2012

On 2012年5月27日, in 政治・経済, by admin

COURRiER japon JULY 2012

今号の特集は【北欧に幸せのヒントを求めて】・税金が高くても不満が少ないのはなぜ。

“幸福度調査に意味や価値がある?”ということを、このブログでも書いたことがある。あまり意味は無いと思うが、それにしても日本人の幸福感は低い。私は、自己の成長に期待が持てないことにあるのではないかと思う。もうひとつは “他人との比較”だ。

 幸福感の低い方がこの誌面を読むと“北欧は良いな”との比較で終えてしまうのでないか。体制の問題なので日本が北欧のようになることは2世代も変わらなければないだろう。
それでもここで取り上げたのは、ライフスタイルに興味を覚えたからだ。

 わたしはこの10年、買物のしかたがずいぶんと変わった。このブランドだからということは数少ない。時間の関係もあるのだが、店員の方をご信頼して選んで頂いていることが多い。食事は板さんやシェフ、またスタッフの方で店選びをしている。職人さんを信頼して創られたものを頂いている。一軒のお店に高頻度で長くおつきあいさせて頂いている。見方を変えると、食事やモノが自分を理解して頂いている方との関係を築く媒体となっているようにも感じる。購買頻度は少なくなったが、心は豊かになった。食事の、価格は下がったが上質で良い時間を過ごせている。

 一人あたりのGDPは下がり、失業率は上がっているのにvitonのようなブランドを持つ人を日になんども目にする。果たして心は豊かなのだろうか。無理をして購入し日々の生活にゆとりが無くなっているのではと思うことがある。こうした一面が幸福度を下げているのだろう。大きく違う北欧の暮らしを紹介したい。

「…これ見よがしの贅沢品やブランド品をありがたがる消費文化もない。…質の良いものを何世代も受け継いでいくのだという。…子供服もおさがりだけど、その方が服にまつわる物語があって素敵だし、新しいものを買えば幸せになれるなんて発送はないわ」

 制度ではなくこのようなライフスタイルを北欧から習得したい。キャリアデザインも学ぶべきところが多い。デンマークでは1社あたりの平均勤続年数は7~8年。生涯に5~6ヶ所の職場につくという。中小企業勤務者の実態をリサーチした。その結果転職回数が4回を超えると2桁転職も珍しくなかった。日本での複数回転職は明るいイメージはない。しかしデンマークキャリア形成の一環となっているようだ。

 
「解雇はよくあることなので、傷つくことなどありません…会社に対する忠誠心はほとんどありませんしね。労働者もいずれ解雇されたり、転職したりすることがわかっているから、職場でどれだけスキルや知識を身につけられるかということを考えます」

 社会がスキルを評価する仕組みとなっているらしい。裏を返せば個人がスキルを積む努力をしているのである。スキルがなければ解雇されるということになる。

 【スキルを積む努力】北欧の成長を可能にする秘訣はここにあるのではないだろうか

 

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