イチロー頭脳  児玉光雄

On 2012年4月3日, in 経営者, by admin

イチロー頭脳―目標を達成するための思考法

イチロー関係まとめ買い最後の一冊。本書は若年者を対象として書かれていますが、希望をかなえる方法に年齢は関係ありません。本書はイチローの約40本のインタビューについてコメント、分析されています。大学教授である著者が言葉の背景を丁寧に分析し、数多くの教示を与えてくれます。そのひとつにこんなコメントがあります。

“雑誌で「ピンチの切り抜け方」についてインタビューを受けたときです。

「苦しんだからって報われると思っていたら大間違いでしょう。
同じ苦しむにしても、考えてくるしまないと
何も考えないでただ苦しんでいても駄目だということですね。
こんなに苦しんでいるんだからというところに逃げんでいたら、
いつまでも違う自分は現れない。とにかく考えることですよ、無駄なことを
無駄なことを考えて、言葉にしようとしているうちに
なにかがぱっと閃くことがあるんです」

このインタビューについて著者はこのように解説をしてくれます。

「無駄と思えることが案外大事なのです。….とことん考えながら無駄と思われる作業を淡々と繰り返す。その無心の状態から素晴らしいアイデアが生まれるのです。過去の歴史的な大発見も、考え抜いた末に、アイデアは予想外のところからやってきています。アルキメデスも….」

“考え抜けば道は開ける”として著者はこのように教示をしてくれます。“無駄”の解釈が難しいと思います。無駄かもしれないこと他に方法がなければやってみる。そのうえでまた考えるこんな意味に取れるようにも感じます。“失敗は成功のためにウォームアップ”という言葉を他の解説で使っていますが、無駄というのはそんなことも含まれるように感じます。

 このインタビューを例にあげたのは「苦しんだからって報われると思っていたら大間違いでしょう」このひと言にあります。「これだけ努力しているんだから、頑張ったんだから」というのと同じように感じます。低いゾーンの目標は“うまく回っている”ときなら誰でも達成可能な目標なのだと思います。普通の状態に戻ると何もかも回らなくなるそんな気がします。

著者は“日々の小さい進歩”を推奨しています。何かを成し遂げるにはそれいがいに方法が無いのだと思います。それを旨に日々精進していきたいと思います。

数多くの教示を得られた一冊でした。

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>