人物をつくる―真のリーダーに求められるもの (PHP文庫)

著者には強い刺激を受ける。それは【人間力】を説くからだ。人間力とはどれだけ【徳】を持っているかとも言える。当然のことながら経営者は“徳”がなければならない。徳を持つとともに、志を立て実践をする力も必要である。実践力とは継続力と言い換えることができる。それがなければ会社は存続できない。そうした力を身につけるためには“正しい精神力”が必要である。本書はそうした精神力を教示してくれる一冊だ。精神力がなければ何もなし得ることはできないと思う。

精神力の大切さについて著者は次のように述べている。

 「明治維新や戦後のめざましい復興や経済成長を考えるとき、日本の伝統的な精神がいかに大きな役割を果たしたのかは明らかであります。そして、その伝統的精神を十分に継承されていない戦後教育で育った人間が、果たして先人たちが成し遂げた偉業に並ぶようなことを成し遂げられるのでしょうか」

成し遂げたいことは個々人によって違う。問題は時間との兼ね合いだ。震災をふくめ、昨年はいろいろと考える機会があった。大きく変わったことのひとつに時間についての考え方がある。それは中、長期的視点から時間を惜しむ心が強くなったことにある。著者は時間についてつぎにように述べている。

「..従って、この一瞬一瞬をどのように生きるのか、この一日一日をどのように生きているのかということが、その人の一生を決めていきます。ですから時間が大切なのです。時間を惜しむという意味では“惜陰”という言葉があります。人はそれぞれの人生の目標、天命を真剣に生きていかなければなりません。それを生き抜くしかないのです。…..もっと自分の時間を大切にしなければならない。いったい自分はどうするべきか。それについて、はっきりとした目標を持たなければならないのです」

“天命”が何なのかは、わからならい。だが自身のためでなく【人】のために生きることが大切であることだけは間違いはない。まずは“身近な人”の幸せのためということになるのだと思う。そうしているうちに天命を知るのだと考えている。知るはインスピレーションとでもいうのか精神性から感じるのだろうと思っている。

このように本書は多くのことを教示してくれる。本書に出会えたことに心から感謝をしたい。少し本書のレビューを重ねたいと思う。

 

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