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初版は2007年。あくまで企業サイトの視点ではあるが、フルスピードで進化するwebマーケティングだが原理原則が変わらないことは本書が明らかにしている。当社はwebを中心にマーケティング活動を行なっている。集客手段であるwebではあるがそこは企業アイデンティティを表示しているBAなである。

Web媒体を通してコミュニケーションは成立する。コミュニケーション形成の場であるwebであれば単なる企業広報の場などではなくもっと奥深いものだと考える。奥深いとはユーザビリティなどが企業姿勢を表現するということを指す。本書からサイトの重要性を改めて教示された感じがする。

確かに企業理念、ビジョンなどを最も表現する場であり、経営者の考え方や経歴を表出する場なのだから当然である。佐藤可士和氏のサイトなどまさに自己表現の場となっている。とかく制作会社にまかせてしまうものだが今後は“自己表現・コミュニケーション”という考えのもとで構築をすすめる必要があると痛感する。

このようにたようなことを考えさせてくれる一冊のだが、75の切り口でwebマーケティングの原理原則を教えてくれるのである。なんとなくわかっていただけだということを改めて反省させられた。たとえば“競合”については次のように述べている。

【自社が強みと考えていても他社も同じ強みを持っていたら相対的には強みでは無くなってしまいます。逆に強みが無いと思っていても他社が弱みを持っていたら、それは相対的に強みとなるのです。競合を調査すると、強み、弱みとともにどれくらい競合に対しアドバンテージ、もしくはディスアドバンテージがあるかということもわかってきます】

自社商品の分析でなく“サイト”をこうした観点から分析するのである。ユーザビリティの視点からサイトを観察するのである。どちらかと言えばSEOなどで結果を残すほうが制作企業は価値を認知されやすいと考えるだろう。SEOの重要性もさることながらこうした観察眼でサイトを分析すればコンバーションが高まるだろう。よって2つの視点で制作することが重要となる。

コンセプトの観点から考えるにこれは制作企業と自社が一体なって行わない限りできそうに思えない。製作者との直接対話があって始めてなし得ることだと思う。勉強になる一冊だった。

 

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