芸能関係の類いはまず見ることがない。本誌は他誌での紹介がおもしろかったのでおもわず手にした。実は何がおもしろかったのかも記憶に薄く、アマゾンから送られて来たときは【何で購入したのか?】とさえ思った。
しかし内容を見ると共感を得る部分があった。俳優である著者がそんなに仕事に干された時期があったとは知らなかった。【ことば】の重みを感じる。これは人と接触する限り誰でも同じ事だろう。家族、友人、組織、ステークホルダーなんでも変わりはない。対話力の重要性は対【人】に関する限り何ら違いはないのだと思う。
そんな【ことば・不倫は文化】によって約2年間ほとんど仕事を干されたとのこと。そこからの資金繰り、生き方、いまの考え方など共感を覚えた。誰しもジェットコースターのようなスリリングな人生は送りたくないだろう。F1レーサーがコーナを攻めるように限界まで挑む快感を求めてもあくまでギリギリで楽しみたいものだ。
しかし著者は【落ちて】しまったのである。ここでの過ごし方について次のように述べている。『マイナスのスパイラルをプラスに転換することに集中しました。ふだん以上に本を読み、走って鍛え直す。そして【自分に起きたことは、それが良いことでも悪いことでも、最善だと思ったほうがいい】と気持ちを切り替え、逆境から利点を探したのです』この考えかたは普遍的な立ち直り方だと思う。ここで著者のすごさを感じるのは【転換することに集中】することだ。“集中を心がける”実によい気づきを与えてもらったと感じている。
立ち読みでも良いので目を通されることをお勧めしたい。