“中小企業の社長に求められる【経理力】とは”について書かれた一冊。これからの経営考えるうえでの参考書として拝読した。中小企業はキャッシュ・フロー経営が基本。本書は砕いて“現金増減”経営と示唆している。
「企業が継続していくうえで一番大事なことは“現金が増えているか減っているか”でありこれはキャッシュ・フローを分析すればわかります…キャッシュ・フロー計算書は社長自身で作って下さい」と述べている。
これがコンサルタントや大手企業サラリーマンの肌感覚には無いところだと思う。また銀行にも?を付けたい。そう考えるとあたり前のことだが“経理力を付けることは経営者に取って最も重要”となる。経理は利益を産まないと感じていた。しかし精緻な把握は“安心”を得ることができる。この安心が投資を可能にする。さらには問題点を明らかにし、対策を講じやすくする。そう考えると“精緻な経理”は重要な経営ファクターと言える。
“精緻性の追求”を本書は特に述べてはいない。だがコックピットの計器は予兆を感じさせなければならない。感性Plus計器が求められると私は思う。
精緻は述べてはいないが本書で指南する“粗利の追求”や“売掛金対応・締め日の統一”など多々参考になる。こうしたことを計器に加え安心で安全な経営を心がけたい。その上で的確な投資により収益を上げていきたいと考える。
短時間で読めるので一度目を通しても良いかもしれない。