起業家のための社長学―第一部 戦略「理念経営」編

経営者にはいくつかのケースがある。出世して経営者になるケース、家業を継ぐケース、ゼロから起業をするケースである。それぞれに悩み、苦しみ、楽しみはあるかと思うが、リスクが最も高いのが“ゼロからの起業”だと思う。本書はそんなリスクを少しでも下げるための方法を述べている。

このブログでも【経営理念】が企業の根幹を成すことを幾度か述べてきた。理念のブレは振り子のようにリスクを高める。利益に左右される、他の事業が良く見える、リスクを取れないなどあらゆる角度からリスクを高める。本書はその点について次のように述べている。

「企業経営には変わらないものと、変わってよいものがある。変わらないのは企業理念である。企業理念は起業家自身の“立ち位置”である。立ち位置をつくり上げてから、将来あるべき姿(ビジョン)を設定していく。その後、ビジョンを具現化するための長期目標、中期目標、短期目標を定める。そこから目標をどのように具現化するというプランニング、そしてそのプランニングを日々実践するためのオペレーション管理をしていく。これが経営の要諦である」

理念は信念にも近い。自己理念であれば「生き方」であるのだから経営理念は「企業の生き方」に通ずる。本来ブレてはいけないものだが、人はそれほど強くなく時として揺れる。そのブレを止め立ち位置に戻るには、チェックシートの作成やこうした本を読むことが効果的だと思う。これは私の方法だが、自己を矯正する方法は自分なりに生み出す他ないように思う。

本書次に“習慣”の重要性を説いている。“願望は強いが意思は弱い”という、自然な行為を変えるには“習慣・無意識”のレベルに達することが【成功】へのパスと述べている。反論などできようはずもなく、ただこの境地をめざす他にないのだと思う。自らの行動を自己の理念・価値観というフィルターを通して行動する。そうすることで一定の原理原則が生まれる。それは思いを遂げる方向へ歩むことになる。結果、理念を基にした目標へ近づくこととなる。

いまだ本書習得の端緒にもつかない。時々読むことは一歩近づくことになるのではないかと思っている。

 

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