人生の道を拓く言葉130―偉業をなしとげた人々の「志」 (日経ビジネス人文庫)

言葉はときに自分を支えてくれる。言葉を知ることで捉え方や解釈が変わってくる。帯には【時空を超えて勇気と元気を与えてくれる先駆者たちの思い】と述べられている。先駆者との出会いは著者がライフワークとしている【人物記念館の旅】である。その旅でであった言葉を中心に、志をめぐる言葉を130人選び解説が加えられたのが本書となる。

一日一冊読書を続けて3年になり、途中空白期間はあるもののブログを綴るようになり3年近くなった。いまだ先駆者の端緒にもつかないがこうして続けることで自らが成長できればと思う。私は“座右の銘”はないが“人は誰でもができる努力を、質をあげ、量を増やし淡々と続ける”これいがいに成し遂げる方法はないと思っている。休む理由はいくらでもつけられる。ただ“休まないこと”だけが成功する方法なのだと。これはどんな職業人でも一線に立った人に共通することなのだと思う。本書目次にある【志を立てる】【志を育む】【志を磨く】これを一気通貫しはじめて“業を成し遂げられる”のだと痛感する。数多くの偉人の言葉が詰まった本書ではあるが、ここではこの3つの著書の言葉を紹介したい。

【志を立てる】人は生まれながらに人となるのではない。人が人になるためには、志を立てることが最初の一歩となる。志のない人生は浮き草のように頼りない。自分を生きること、それが人をも生かす。そういう志を立てるところから、意味のある日々が始まる。

【志を育む】立てたばかりの志は、弱々しい小さな灯火のようだ。日々を襲ってくる風と雨によって、あっけなくその灯が消えてしまわないように日々の生活の中で常に新しい空気を吹き込み、その灯を心の中で育てていきたい。

【志を磨く】艱難に耐え、辛苦を嘗めて、志は磨かれ、しだいに本物になっていく。それは選ばれた人に天が与えた試練なのだ。その試練を克服していく人生という長くそして短い時間を立て、育んだ志は実りを迎える。

志を育み、磨く。成功の条件は“志を成し遂げるには艱難辛苦に耐え歩み続ける”これに尽きるのだと改めて気づきを得た。

“月に一度読み返す”そんな思いになる一冊だ。

 

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