コア・コンピタンスの選択と育成
コア・コンピタンスとは
 顧客に対して他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力
                            (G・ハメル C・K・プラハッド) 
企業内部に培った能力を競争のための資源であるとする考え方であり、リソース・ベースと・ビュー(資源に基づく戦略の見方)と呼ばれる

Editor  【マイクロビジネスのコア・コンピタンス】

 マイクロビジネスのコア・コンピタンスは“経営者個人の力”と言っても過言ではない。そこからレバレッジを可能とする組織をどう構築するかが発展の鍵を握る。であるから起業までの生き方がコア・コンピタンスの礎を形作るのだと考える。それは技術やアートとなって表れる。

 価値あるリソースか否かは第3者が判断することが望ましい。よって数多くの場でブラッシュアップによりより磨かれることが求められる。そこでは本当に中核的なコトとして考えて良いのか、改良、改善を加えることで更なる飛躍ができないかなど忌憚ない意見を素直に拝聴する必要がある。

コア・コンピタンスがどれ程の収益力があるのか、また持続性はどうなのかの検討が必要である。例えばマイケル・ポーターの5フォース分析のような角度からも検討を加える必要がある。

次にそのコア・コンピタンス発展を描写するかのようにストーリー的に描くことが必要である。マイクロビジネスで目立つのがマーケットの規模や人(組織)の問題で発展の可能性が少ないにも関わらず
業界に留まらざるおえないケースだ。ここを俯瞰して考察することが求められる。

事例検証  SONYのコア・コンピタンス

1 メーカーとは異なるビジネスモデルの事業をマネージする力
 【原価型のビジネスモデル】 一般メーカーの事業は新製品を出せば会計上の利益がでる。しかし製品力が落ちるとともに利益が減るモデル
 
 SONY  衛生放送や映画制作などのビジネスでは、顧客が増えてから始めて利益が出たり、多額の先行投資で確立したコンテンツを異なるメディアに投入して回収することが多い。最初にキャッシュを投入し市場での地位を時間をかけて築き上げ、その後ようやく収入の発生タイミングにズレがあるため、一部の期間だけを見ても経営の実態はわからず、全期間を通じたキャッシュフローを見て事業を評価する能力が必要となる。ソフト・ビジネスが拡大するにつれ、事業特性や経済性が全く異なる事業をマネージする経営能力が必要になる。

 

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