研究ノート 経営戦略 1

On 2011年6月1日, in note, by admin

研究ノート  

経営は戦略、組織、マーケティング、財務など専門に考えても実践は統合して行う必要があります。中小企業は経営者が単独で最終決断を下すことが多々あります。そのためには強弱はあるにせよ抑えるべき知識を持たなければならない。そのための一歩として経営戦略・研究ノートを綴って行きたいと思います。
本稿ではグロービスまずMBA経営戦略を中心に作成します。その上で他の文献加筆しボリュームアップをしていきたいと考えています。

全社戦略理論的フレームワーク
経営理念の浸透、強化方法
経営理念、ビジョン、ミッション

全社戦略理論的フレームワーク

1 企業全体を方向づけること
  経営の姿勢を示し、社員がそれに則り判断を行うように仕向ける
  自社のドメイン(参集する事業領域)を示し、自社の現在および未来の姿勢を社員に示す。同時にその選択の理由に関して納得性を醸成する
   自社か大事にし、将来も強化したいと考える「組織能力(ケイパピリティ)」を示す。言い換えれば、何を武器に戦っていくのかを社員に示す
  
2 企業のバアランスを取りながら成長を図ること
 自社の持てる資源及び今後生み出していける資源と、成長のために各事業で必要とされる資源のバランスを取る。
 多角化を添加していく際の成長の方向性を定める
 多角化とグローバル化を同時並行させながら成長を図る

P30  理論  全社戦略

企業を方向づける手段には、大きく分けて以下の3つがある。具体性などはそれぞれ異なるが、いずれも異なる角度から方向性を社員に明治するものである

* 方向性を表明する。経営理念や企業のミッションを明らかにしたり、将来の会社全体の姿を表明する。
* どのような事業分野に進出して戦っていくかを具体的に示す
* 企業の中に培おうとしているケイパリティを明らかにする

1 経営理念、ビジョン、ミッション

経営理念やビジョンとは、自社の存在意義や果たすべきミッションを普遍的な形で表した基本的価値観の表明である。経営理念はどのような経営姿勢を貫くかという基本的なスタンスを明確化するものである。ビジョンは自社の目指す将来の具体的な志方を、社員や顧客、社会に対して表したもの。重要なのは企業の根本的な方針を明確にすること。
 リーダーたるトップの問題意識とコミットメントが重要であることは間違いない。

経営理念、ビジョン、ミッションの役割
企業の構成員の意欲をかき立てる夢として機能する
企業の構成員の行動規範を作る
事業における成功の鍵を明らかにする

SONYケース

P32  
ソニーの経営理念を表すのは設立趣意書しかない。パナソニック社是や綱領を社員に唱和させ、社歌を歌わせるなどの形で経営理念の徹底を行ったのとは対象的である。SONYは先輩の仕事ぶりを見習い任せられた仕事を通じて退官させるという形で経営理念が共有化されていたものと考えられる。個人主義、若さ、実力主義を掲げていたため、価値観を強制しかねない集団主義的な色彩を排除したかったのだろう。

経営理念の浸透、強化方法

1 事業を成功させることによる理念の徹底 : 幾多の新製品の成功により、自社の経営理念に対する自信と確信を持てたということであり、成功の好循環(グッドサイクル)に入ったわけである
2 メディアの利用 
3 綱領や社歌の唱和、社内での訓話、社内報などの利用(松下のケース)

経営理念の再定義 “時代の移り変わりにより必要”
キャッチフレーズの打ち出し【デジタルドリームキッズ】
 従来の“技術者の真面目な夢”から若い研究者の“自由闊達な遊び心を持った夢”へと傾斜

ドメインの決定

ドメインを決定する際は、顧客軸(市場軸)、技術軸(製品軸)に加えて、顧客に対して果たす機能(機能軸)を定義することで、新たな視野が開ける場合が多い。…シナジーや範囲の経済性に着目することも必要である、どの範囲であれば自社の限られた資材を有効に展開できるかを見極めるということである。…ドメインの選択は難しい。電機だけをとっても、電力会社などが顧客となる重電事業と、消費者向けの家電事業では事業特性がまったく異なり、成功要因key Success Factors が異なる。

 

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