資格を取ることが目的で購入した本でない。如何に効率的に勉強するかを目的に購入した。実際思うように進まないのが現実である。理由は① 集中力 ② 時間配分 ③ 記憶力などだろうか。しかし求める“量や質”は日々増加する一方なのだ。年300冊以上読むにも関わらず未読の書籍が積み上がっていく。
ノートの取方、本の読み方など知的生活向上の類いの本は良い刺激となる。本書もこの類いであることに違いない。本書はじっくり読まなくとも目次、図と解説、マーキング箇所を読んでいけば概ね著書の意向は理解できる。そのうえで気になったところを読みなおせば良い。
求める【コト】は人によって千差万別である。すべてに共通していることは“発展”や“成長”を求めるのならアーカイブを積み上げるしかないということである。いまから20年前を境に経済環境は大きく変わった。ひとことで言いあらわすことはできないが、資産社会から知識社会への転換だと思う。
資産社会時代は“知的経営”でなくとも自宅や不動産が値上がりし赤字を補った。利益で不動産に再投資をすれば資産が増え経営は安定した。いわゆる“含み資産経営”である。倒産したダイエーなどその一つだ。しかしいまは全く違う。クリエティブクラスの世紀である。アスクルなどがその典型に挙げられるだろう。こうした意味的価値では“資格”は旧型の知識資産だと思っている。
しかし東大の玄田教授は“こうした時代は(混沌と捉えている)は勉強だけが自らを助ける”といのべている。アカデミズムも含めるが実業を捉えてのことだ。いま我々は自らのクリエティブパワー、戦略力、知識量を研鑽し蓄えなければならない。
これが自助自立を可能にすると考えている。