Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年 05月号 [雑誌]

How Resilience Works 【再気力】とは何か ダイアンL クーツ
<危機や難局を乗り越える不思議な力>

“再起する力”を持つことは経営続けるうえで極めて重要なことだと思っている。弊社のような事業を行なっているとさまざまな企業に接する。当然のことながら止む無く事業を断念せざるを得ないケースを見ることもある。私自身も色々なことがあった。再起を可能にするか否かは経営者個人の力にかかっている。本稿は2001,9,11という衝撃的なでき事をフルスピードで乗り越えた米国の事例研究から論じているものである。

 当然のことながら難局かどうかの判断は各個人に委ねられている。本稿では再気力の高い人は“三つの能力を宿している”と研究結果をまとめている。

第一に  現実をしっかり受け止める力
第二に 【人生には何らかの意味がある】という価値観に支えられた、確固たる信念
第三に  超人的な即興力

 この3要素すべてが必要であり、組織も同様であると論じている。この言葉がどれだけ価値があるかは経験した者ならわかるはずだ。一とニに日常的のビジネスでの優位であると思う。

ジム・コリンズが「ビジョナリー・カンパニー」を通じて研究をすすめたときに“楽観主義は再気力の源泉ではない”との考え方に遭遇したと述べている。ベトナム戦争で虐待を受け捕虜となった人物「〇〇までには出られる、開放される」と考える人物は「失望が重なると死んでいくのではないか」と述べている。その上で「再気力に高い人は、生死に関わる現状について、冷静かつ現実的な見解を持っている」と結んでいる。ポジティブと楽観主義は大きく違うのだ。

 再起とスタートは違うがどちらもスタートをすることに代わりはない。冷静に“自己の棚卸ができること”がスタートラインに立てる条件なのだと考える。そのうえで自らの“理念”が湧き出すまで考え続けることが重要なのではないだろうか。たとえ時間がかかってもこの2つが揺るぎないものにならない限りスタートは不可能なように考える。

「再気力」は東日本大震災を踏まえ特集が組まれている。
諸先輩はいま起きている“コト”どう判断するだろうか。力強く再起手法を描くに違いない。笑顔で写真収まる緊張感が欠如した不謹慎な国会議員などいようはずはない。

 

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