図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講

『図で考える人は仕事ができる』の実践偏。すでに中国、韓国語版のすでに出版されている。世界的共通の思考法とも言える。図やグラフ。アイデアツールを使い仕事や人生観を考えることは以前から良くあった。本書拝読後は、こうした傾向がさらに強まった。新聞や雑誌を読むときもきちんと理解が出来ているか否を確認するのに利用している。以外と“理解したこと”にしてしまっているときが多いことに気づいた。こうしたときは別段ノートなどは使わず紙面に書き込んでいる。再読やファイリングの必要性が無い部分で行えばなんら問題はない。これからは習慣化したいと思っている。

 “図によるコミュニケーション”を本書では強調している。相互理解がなければコミュニケーションは困難である。組織は価値観の違う人間の集合である。中途採用が中心となる中小企業組織はその傾向が強まる。仕事や思考、求める結果も組織としての一線が決まっていなければ自己基準となる。この自己基準は概ね暗黙知である。周囲は決定基準が“わからない”ので唐突に感じたり、非常識に思ったりもする。また言葉に出すことも難しい。これは言葉を変えると“価値観の違い”だ。

 “理念と仕事”や“仕事と人生観”と言った仕事で必要な価値観を図解にすると、こうした問題は収まるのかも知れない。“自分がどうなりたいのか”それは“なぜか”を具体化するにも大いいに有効だろう。“言葉を作る”ことで相手の価値観を引き出すことはあるが、より具体化されるように思う

マトリックスに落として自分の考えをまとめることを良く行っていた。しかし文が箇条書きになってしまうことが多い。優先順位などはつけられるのだが腹に落ちないときがある。図解にすることで解決が可能なように思える。

 実践的思考法として手に取りたい一冊だ。

 

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