自信のつくり方  青木仁志

On 2011年4月14日, in 書評, 雑感, by admin

一生折れない自信のつくり方

“一生折れない自信のつくり方”これは中々難しい。逆に自信過剰ではとさえ思う。しかし自信を喪失している人が多いのかも知れない。その現れか丸の内丸善で本書が平積みとなっていた。地震の影響で報道は偏りを見せている。本来地震が無くとも就職率や失業率は高い数値を示していたはずだ。問題解決に対して思考停止となってはならない。環境が悪化しても立ち上がる人間はいる。思考停止せず自分を棚卸し、環境を見極め立ち上がる。それを可能にするのは“自信と思考”だと本書は教えてくれる。環境がなんであれ立ち直るのは自分自身なのだ。

思考と行動

「マイナスの思い込みに捉われてしまっている人は、マイナスの思考を持っています。それが人生を左右します。人間は思考の生き物。人生は、その人の思考以上でも以下でもありません。少々哲学的ですが、「あなたはあたなの思考そのもの」なのです。自信の欠如、何かに対する恐れ、否定的な解釈、これらの元は、すべて「あなた自身の思考」です」

 “思考と行動の一致”があって始めて結果が生まれる。ここではマイナス思考はマイナス行動を取っているということである。さらに言霊がマイナス要素を引きこんでしまうのかも知れない。本書では「思考が行動を作り行動が結果を作る原理原則」と述べている。

【思い】【願い】【行動】この3つが思考を現実化させると本書は述べている。自己と願望(目標)が乖離していれば一層の努力が必要となる。また自分一人ではできないかも知れない。一人でできることのほうが少ないだろう。愚直な努力の積み上げが目標に少しずつ近づかせる。

行動:人間関係

本書によればハーバードの研究に次のようなものがあるとのことである。
「人生における成功も失敗も、その85%はその人自身の心構えの結果であり、そこ(心構え)から産み出さられる人間関係の質と量には相関関係がある」これを「心構えが前向きでないと良い人脈をつくれない。後ろ向きな人脈しかできない。人は温かく思いやりがあって、チャレンジ精神のある人に惹かれる。ほどほどで、まあこのぐらいでいいかというには魅力を感じない。成功には成功するための心構えが必要で成功している人ほど、人との縁を大切にしている」

これが一つの結論だと思う。家族、仕事、友人などの縁を大切に生きることは極めて重要である。人との出会いを感謝することの重要性を努めて感じる。縁を続けることは相手から必要とされる人物になることだと思う。

ごく当たり前のことを積重ねる。これが大切だと感じる。本書は数多くのことを教示してくれる一冊である。

 

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