21世紀の成功心理学  青木仁志

On 2011年3月28日, in 書評, by admin

21世紀の成功心理学 改訂版―自己実現ガイダンスの決定版

昨日著者が経営するアチーブメント㈱にて東北大震災チャリティ講演があった。著者の講演が第2部で行われた。そんなことから久しぶりに本書を紐解いた次第である。
本書は個人が如何に“目的を定め”目的に向かって目標を定め実践するかについて書かれた一冊だ。変わらない目的を定めること、目的に向かって実践することは極めて難しい。いまだその端緒にも付けていない。生涯に渡って考え、実践する他に方法はないのだろうと思っている。しかし目的や目標のブレがあってはならない。何か物事を達成するには短期間では成し遂げられない。1年や2年で得たことなど競争力とはならない。私が尊敬する方々は10年以上の歳月を要しているように思う。“ぶれない目的”を掴む方法なども本書には記載されている。試行錯誤しながら目的を考えつくには数ヶ月を要するような気がしてならない。

自己理念とは自らが守っている考え方や行動基準である。広くは価値観とも整合する。また倫理観も深い繋がりを持つ。自分が“どういう人間になりたいか”を突き詰めるとこうしたことを考えざるを得ない。
少し経営者の文脈で考察をしてみる。会社の規模や個人資産を追わない経営者は少ない。また“挑戦と安定”を対立軸にはしたくない。しかし挑戦や安定も“どんな企業にしたいのか”がイメージされていなければ、追われる経営になりやすい。自らの理念とビジョン形成がなされていなければ魂が浮遊する。ベクトルが見えず社員も浮遊するのである。こうした企業の結果は言うまでもない。中小企業組織論の肝はこのあたりではないか。

再び本書に戻りたい。【現在の行動と自分の願望が一致しているか】本書はこれを実践させる書とも言える。何度も何度も繰り返し一致させることこれが願望実現に近づく一歩であると私は思う。

 

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