コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則

ネーミングは出版社センスを疑う。しかし本としての価値は十分である。CRMを始めとしたone to one マーケティングの時代は過ぎ去ったと考えて良い。商品セールスの時代から消費者が参加型によるソリューション・マーケティングの時代になったと考える。消費者が商品を購入する場はwebや大手流通が軸となっている。流通の販売員はすでに派遣社員の働く場へと変化している。
 こうしたなかで我々は“商品”を考え顧客に提供しなければならない。この軸となるのは“コンセプト”であることは間違いない。セレンディピティである。またクリエイティブ・クラスの時代ともいえる。こうしたことを本書は次のように解説している。

【マーケティング.2.0は今日の情報化時代、すなわち情報技術がコア・テクノロジーになった時代に登場した。….消費者の生活は豊になっている、彼らは幅広い機能特性や選択肢の中から選ぶことができる。今日のマーケターは消費者のマインドとハートをつかもうとする。この消費者中心のアプローチは、残念ながら消費者のマーケティング活動の受動的なターゲットであるという見方を暗黙のうちに前提としている、これはマーケティング2.0、すなわち消費者志向の段階の見方である。….マーケティング3.0では、マーケターは人々を単に消費者とみなすのでなくマインドとハートと精神を持つ全人的存在ととらえて彼らに働きかける。….自分たちの不安に対するソリューション(解決策)を求めるようになっている。混乱に満ちた世界において自分たちの一番深いところにあたる欲求、社会的、経済的、環境的公正さに対する欲求に、ミッションやビジョンや価値で対応しようとして探している。…マーケティング3.0では感情に訴えるマーケティングを精神に訴えるマーケティングで補うのである。】

 2010/10が本書初版である。構想へ遡れば2008~の変化であろう。マーケティング3.0をPPCやSEOという販促手段を補うと私は捉えている。横連携のSNSでハズ・マーケティングがKFSになるのではないだろうか。Face to face の繋がりが見直されるかもしれない。絆の作り方がポイントになるのかもしれない。

 自分なりの考え方を研究したいと思う。やはりマーケティングはおもしろい。
 追ってマイクロビジネスの文脈に落として本書詳細を解説したいと考えている。

 

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