インテリジェンス読書術 年3000冊読破する私の方法 (講談社プラスアルファ新書)
年間3000冊は凄い。コンサルタント、ビジネススクール講師やプロデューサーとして活躍をしながらであるのだから尚更である。自分を振り返ると年間300冊以上は本を購入する。雑誌などを含めても400冊オーバー。実際手にするが35というところだと思う。実際読書に取られる時間はそうとうなものである。山行や自転車ではない日は一日中読んでいる。尖閣諸島の問題意向は日経と産経を読む。立派な活字中毒と思ってはいるが著者の足元にも及ばない。正月休みなど一歩家から出ずに楽しんだことがある。
読書は「創造的な知的生産の場」であり「発想の道具」だと著者は述べる。まさに的を射た答えだ。知的生産に結びつかない本は読むに値しない。創造を掻き立てる読書の時間は至福のひと時である。
本書は読書の価値や手法について著者の考え方を述べた一冊である。価値とは知的生産力の向上にある。日常の中から仮説を導きだす力であり、断片と断片を整合する考察力である。当然のことながら“対話力”も向上する。会議で発言ができない人の多くは自らの考えが浮かび上がらない人とも言える。結果として指示待ち型となる。そうなるとITC社会での自己成長は困難になると考えられる。また大人になると誰も注意をしてくれない。ここに気づきを与えるのも本のように思う。