成功者の絶対法則 セレンディピティ

広辞苑はセレンディピティを「偶然を捉えて幸運に変える力」としている。
本書はドラッカーの言葉を引用しセレンディピティを次のように説明をする。

 【ドラッカーの言葉にベンチャーが成功する条件の一つとして「考えてもいなかった市場で、考えてもいなかった客が、考えてもいなかった製品やサービスを、考えてもいなかった目的のために買ってくれること」と述べている。何かなにも考えずに事業を始めたようにも見えるがもちろんそうではない。そもそも自らの“想定範囲などたかが知れている。知らない範囲のほうが大きいことを認識し、想定外の所で起こりつつある機会に敏感になれ”ということである】これがセレンディピティを言い当てていると本書では述べている。しかしこの一節には枕詞があり「日頃から積み重ねている努力があり勘が鋭くなっている」という必要条件がある。

こんなことを前提としつつ“混沌から真を見出す力”という意味合いで【セレンディピティ】を捉えている。実際のビジネスはマーケットからサービスや商品を想像し生み出すかその逆かどちらかである。業務が拡大すれば付随する業務が発生するがストレートにはこの2極で考えて良い。セレンディピティは“小さな変化を見逃さない”ということが重要となる。その前提には“日頃の情報収集と分析”が欠かせないことはいうまでもない。

 こうしことが今後のビジネスに有効性が高いことはドラッカーだけでなく現場ベースでも耳にする。その理由は【ロジカルシンキングの限界】という事になるのかも知れない。当然のことながらロジカルシンキングを否定するものではない。まして情報収集と分析などの一端である。全体に枠組みを俯瞰して捉えることが尚更求められるということである。本書ではノーベル賞の事例などで説明をしているが現場とはあまりにも乖離がある。実践ベースでは“編集能力”とも言えるのではないか。“融合によりイノベーションを可能にする”そんなイメージだ。融合させる“何か”を見出す力が大切であると私は思っている。
また生み出したからと言って安泰ということはない。類似商品やサービスがすぐにでる。国内出生率のように1.37のような低い数値では生き残れるはずもない。社内に産婆機能が求められるのである。本来個人が有するのか組織として持てるものなのか。しかしセレンディピティが多発する組織文化を構築することは、企業に取って重要なキーワードであることは間違いない。たとえば京セラの経営哲学はまさにセレンディピティを生み出すものと言える。本書を読み終えたのち【働き方 稲森和夫】を拝読するとしっかりとそれが裏付けられた。本書については明日にでも書きたいと思う。
こうした組織文化を可能とする論理を今後も研究課題として考えて行きたい。

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>