テーマ<創造者の条件>

作家村上龍氏はカンブリア宮殿などTVでも活躍されている文化人なのでご存知の方も多いと思う。ホストである三宅宏治氏は、ボストンコンサルティング、アクセンチュアでコンサルタントの後、現在はKIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院)主任教授をされている。

こんなお二人の対談をliveで聞く機会を得た。
そもそも創造者とは何か?一般に創造者を【神】とすることが多い。しかし本対談は創造者が【神】か否の議論をするわけではない。創造力、創造性を有することについての議論である。

結論を先取りすれば答えなどない。そもそも創造力の有無など主観に過ぎないのだ。但し評価は環境がするものであるから客観を無視することはできないのだが。作家で言えば本が売れないということになる。村上氏は“深く考えること”と“描写”という二つのコトを上げていた。

創造力と描写は客観ということに深い関係性があるである。ここには客観が存在するからなのだ。改めて広辞苑を紐解くと描写とは【描き写すこと。特に文芸・絵画・音楽などの芸術制作において、物の形体や事柄・感情などを客観的に表現すること】とある。【客観】が重要なのだ。

広辞苑は芸術というカテゴリーで述べているが、我々が求める創造性はビジネスにおけるイノベーションである。ここで求められる創造性は相手に理解や共感を得られる描写力が求められるのだ。一つ取り合えればプレゼンも描写の一端にあるのだろう。当然のことながら、プレゼン力は社内プレゼンでなく、マーケットに対するプレゼン力であることは言うまでもない。

もうひとつ【考え抜く力】が取り上げていた。テーマに向かって24時間考えぬく力。よく言われる話しではあるが、考えぬいて疲れたときに“浮かび上げる”または“ふってくる”こんなことなのだろう。

ビジネスの領域で考えれば、まずドメインの設定だろう。そこではどのようにドメインを切るのかが重要となる。そのうえで一定のゴールを描く。ここでも描写力が必要となる。ビジョンに近いのだろう。さらにビジョンを達するために考え抜くといことになる。このプロセスでイノベーションに近いものが生まれ、変化と改良をサステイナブルに行うことでイノベーションが可能になると考える。

 

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