組織論 桑田耕太郎 田尾雅夫『著』

 本書拝読は2回目。400ページに満たない『組織論の教科書』と言ってよい。教科書だけに、あと数回は読込む必要があると感じている。とにかく範囲が広い。社会心理学の下位概念にあることから当然なのではあるが。著者としても教科書としてコンパクトに纏める難しさを活字から感じ取ることができる。
 
 そもそも本書は論文の“基礎知識”として手にした。当時はざっと目を通したに過ぎなないこと、一日に数冊手にしていたことなどから、線は引かれているが今一つ記憶にない。組織論はライフワーク的に研究な継続との思いから再度拝読することとしたのである。今度はカードを作りながらの勉強とした。結局、相当な時間を要したが自らの知が加算されたと思い納得する他ない。勉強にワープは無い。カードの枚数、本の数だけが自信へと繋がると信じたい。

具体的に内容を紹介したいところだが、私に知ではとてもではないがこうした場で論じることはできない。もう参考文献を読込んだうえで別の機会に紹介したいと思う。そこで本書の目的などを簡単に紹介したいと思う。
主たる対象は大学院修士課程においてはじめて専門的に組織論を研究する者を対象としている。また企業組織において組織改革に関わる実務者が組織メカニズムを知ることを主たる目的としている。要はこの400ページに組織論全般のさわりが述べてあるということだ。たしかに各節は深く追求していない。しかし知っていることは早く進むが、良く理解できていないことは中々進まない。何度も行きつ戻りつ読み返すことになる。

こうして時間をかけて読込んだのだが、20割も自分のものになっていないだろう。要再読の一冊がまた増えたのである。再読する書は当然のことながら価値が高い。

 

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