山行日誌  硫黄岳・天狗岳Ⅱ

On 2010年10月13日, in life Style, by admin

2日目

 前日の天気予報では、午後から崩れる可能性があった。小屋の話では八ヶ岳はすでに氷が張っていることから、雪の可能性も否めないとのこと。崩れないうちに目指す『天狗岳』や稜線を超えたほうが良いと判断し6時に出立した。山の朝は気持ちが良い。朝露と緑と土が空気を換えてくれる。自然が心を穏やかにしてくれるのである。

めざす天狗岳まで2時間半を予定している。標高差は約500メールである。山の空気を意識して味わいながら、ゆっくりと登り始めた。本沢温泉が2150mあり、紅葉はしていないが秋模様であった。標高は100mで0.6度下がると言われている。天狗岳2640mへ歩みを進める木々が色づいていることがうっすらと感じさせる。高度が季節を感じさせるそんな思いだった。

楽しみながら前へ進むと、木々が低木となってくる。岩場を超えると天狗岳山頂である。息を切らせ両手を使い山頂へ辿り着いた。心配した天候は崩れる気配もなく、蓼科山をはじめ眺めは最高だった。こうしたときに最近必ず思うことが一眼レフの購入である。もっと登れるようになってからとは思ってはいるのだが。天気は良いが風は強く、冷たい。遮るものが無いから当然ともいえる。しばらく稜線が続くことからウインドブレーカーを着込み一路稲子湯へ向かった。

途中のみどり池で昨日から顔を合わすひとと会話をした。山は見知らぬ人とも機会があれば挨拶以上に会話をすることがある。こうしたふれ合いもまた楽しいものだ。
みどり池からから稲子湯まではこの3月末も歩んでいる。雪の下にトロッコのレールがあったことは知る由もない。この半年自分は成長しただろうか、進化できだかと内省しながら歩み続けた。ゆるやかになった下りは考え事をするのに適している。進化を革新することはできなかったが、こうしたときを持てたことに感謝をした。自らの関係性があこうした時を作ってくれる。自分が人に何をできるかをもっと考えなければならない。こうした思いでこの山行を終えた。

 

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