GOETHE  2012/5

On 2012年4月9日, in life Style, by admin

GOETHE  2012/5

GOETHE (ゲーテ) 2012年 05月号 [雑誌]

GOETHEには石原慎太郎知事のエッセイが掲載されている。深いリベラルアーツに感性、さらには長い政治経験。もうだれも足元にも及ばないと思う。また「男の粋な生き方」という題目にも強く惹かれる。今回副題には「挫折と再起」とある。

著者は挫折についてこうのべている

「男の男としての特性は挫折を人生の糧に変えることができることだ。それが男らしさというものだ。大方の日本人が大好きな西郷隆盛も彼を見出した名君の島津斉彬が死んだ後彼の弟の久光にひどく嫌われて2度も島流しにされたり、未遂に終わったが自殺を図ったりもしている。あの豪傑風の西郷さんにしてもだ。しかし彼はそれを超えて明治維新を遂行する英傑となった」

“挫折”とは“(計画や事業などが)中途でくじけ折れること。だめになること(広辞苑)とある。挑戦をしなければ挫折を味わうこともない。”人生の糧に変える“これができればあのことがあったからいまの自分があると、あとから解釈をすることができるようになればそれは自分自身のコンテクストを豊富にすることは間違いない。西郷隆盛でさえ”自殺未遂“をするほどの挫折を経験している。ようするに艱難辛苦は自らを鍛えてくれる”機会“だと捉えることが大切なのだ。

最後の著者の競争についての考え方をご紹介したい

「…いかなる分野においても競争こそが人間を鍛えてくれるのであって、人間が逞しくなる術も競争に晒されることでしかあり得ない。自分はこのことであきらかにあいつら劣ってはいても、それならこれでという自覚と自負、あるいはそれ以前に、ならばこの次はきっと勝ってみせるぞという発奮がその分野で成長を促すのであって、そのための工夫と努力こそが人間をしたたかに育ててくれるんだ」

この気持を決して忘れてはならないと思う。人は平等ではない。健常者だけを捉えても、運動神経を含めた脳力、感性、また家族が持つ資産、歴史など平等なことなど何一つない。親の愛情すら優劣が付けられる。ただいまの社会ではチャンスだけはある。挫折を経験として捉え再起を図れるかどうかは本人次第だ。

 

集客力を飛躍的に向上させるGoogleAnalyticsアクセス解析の極意

先日紹介した「Google Analyticsの使い方」同様辞書のように使っている。“Google Analyticsの使い方”で分析方法を学び本書で実践ベースに落としこみをする。いまは相関係数分析を行なうためのデータ抽出をしている。定量データが何を語ってくれるのかを楽しみにしている。

 データが語った強みや弱みを改良するには「サイト」・「告知」・「誘導」を変える必要がある。ここからはwebマーケティングだけでは結果を残すことはできない。コンセプトまでを含めたマーケティング戦略の構築が必要となる。今回は戦略の変更はなく「戦術」精緻性を高めたいが主旨だ。そうした気持ちの本書は良い参考書として答えてくれる。

少し目次を紹介したい。

コンバーションを増やすこととアクセス解析の関係とは
コンバーションを測定するために
コンバーションを増やす解析ポイント
ゴールデンルートを発見する
情報送信した訪問者は「ファン」になっているか
Google Analytics からのデータ保存とレポーティング

このように“コンバーションを伸ばす方法”を教示してくれる。本書もブログで紹介するのは2回目だと思うが業績アップには欠かせない一冊だと思う。

 

イチロー頭脳  児玉光雄

On 2012年4月3日, in 経営者, by admin

イチロー頭脳―目標を達成するための思考法

イチロー関係まとめ買い最後の一冊。本書は若年者を対象として書かれていますが、希望をかなえる方法に年齢は関係ありません。本書はイチローの約40本のインタビューについてコメント、分析されています。大学教授である著者が言葉の背景を丁寧に分析し、数多くの教示を与えてくれます。そのひとつにこんなコメントがあります。

“雑誌で「ピンチの切り抜け方」についてインタビューを受けたときです。

「苦しんだからって報われると思っていたら大間違いでしょう。
同じ苦しむにしても、考えてくるしまないと
何も考えないでただ苦しんでいても駄目だということですね。
こんなに苦しんでいるんだからというところに逃げんでいたら、
いつまでも違う自分は現れない。とにかく考えることですよ、無駄なことを
無駄なことを考えて、言葉にしようとしているうちに
なにかがぱっと閃くことがあるんです」

このインタビューについて著者はこのように解説をしてくれます。

「無駄と思えることが案外大事なのです。….とことん考えながら無駄と思われる作業を淡々と繰り返す。その無心の状態から素晴らしいアイデアが生まれるのです。過去の歴史的な大発見も、考え抜いた末に、アイデアは予想外のところからやってきています。アルキメデスも….」

“考え抜けば道は開ける”として著者はこのように教示をしてくれます。“無駄”の解釈が難しいと思います。無駄かもしれないこと他に方法がなければやってみる。そのうえでまた考えるこんな意味に取れるようにも感じます。“失敗は成功のためにウォームアップ”という言葉を他の解説で使っていますが、無駄というのはそんなことも含まれるように感じます。

 このインタビューを例にあげたのは「苦しんだからって報われると思っていたら大間違いでしょう」このひと言にあります。「これだけ努力しているんだから、頑張ったんだから」というのと同じように感じます。低いゾーンの目標は“うまく回っている”ときなら誰でも達成可能な目標なのだと思います。普通の状態に戻ると何もかも回らなくなるそんな気がします。

著者は“日々の小さい進歩”を推奨しています。何かを成し遂げるにはそれいがいに方法が無いのだと思います。それを旨に日々精進していきたいと思います。

数多くの教示を得られた一冊でした。

 

PRESIDENT   2012/4/16

On 2012年4月2日, in 経営者, by admin

PRESIDENT (プレジデント) 2012年 4/16号 [雑誌]

「一流の思考法・落第思考法」が今号のテーマだ。楽天三木谷CEO、マクドナルド原田CEOなどそうそうたる経営者の思考法が掲載されている。言行録に「…いままでの価値観にしがみつくばかりでは滅びるしか無い」(三木谷)とある。私は価値観という言葉は“理念構成の要素”と捉えている。そのあたりを含む価値観ではないとは思う。価値観というよりも基準、スタンダードという考え方のほうが腹に落ちる。

スタンダードの変革は、ITだけでなくすべての業界で共通することだ。ITにより産業構造は変わった。それは労働環境さえもかえた。茂木氏は“「deregulation 規制緩和、自由化」は人間の脳にもあると思っているんです。脳科学の用語で言い換えると「脱抑制」です。これはダメだ、こうすべき、などと抑制ばかりかけていると、ポテンシャルは開花しません”述べている。基本はものすごい高い基準で守る。だがそれはアナロジーを使って表出するということになるのだと思う。料理人で言えば厳しい修行で得る基本、表出される料理は創作や流動的な季節料理ということになるのか。自己の文脈に置き換えればさまざまな思考ができる。

成功者に共通することは“将来から現在地”を見ているということだ。将来とは数年後に自社をどうしたいかということだ。そこからいまどういう行動を取ることが求められているかを考えている。中長期的思考と短期的行動が一致している。現時点は過去の延長にある。思考法があったからいま本誌に登場していると捉えることができる。

いまの環境が厳しければ長期的視点で将来を見据えることは難しい。成功者の思考や行動を真似ることは難しいと考える向きもある。過去の行動の違いが能力を乖離させ、立場の違いを創った。そうであるのなら長期的視点で立て直す他にはない。

ポジティブに考えたい。戦略を立て直しながらも日一日努力を重ねる。関係性が狭ければ狭いほど影響力は少なくなりマイルストーンまでの成功確率は高まる。将来が楽しみに、ワクワクと日々を過ごす。脳を回転させポテンシャルを引出す“はじめの一歩”がここにあるようにも思う。戦略は左脳により具体化する。
年齢を重ねても30分程度のウオーキングを続けることで脳を活性化させることができ、朝食をとることで集中力をアップさせることもできる。と医学博士である米山氏は述べている。

成功のドライバーは自分自身。まずは原点から始めたい。